チャットレディは、スマホやパソコンを使って手軽にでき、高い報酬を得られる仕事であることから、女性に人気のある仕事で、コロナ禍である現在はさらに人気が高まっています。
本業としてチャットレディの仕事をしている人はもちろん、副業としてチャットレディの仕事に就いている人も少なくありません。しかし、本業であっても副業であってもチャットレディで収入を得ている場合、確定申告が必要になるケースがあることをご存じでしょうか?
そこで今回は、チャットレディとして収入を得ている場合に確定申告が必要となるケースと確定申告をスムーズに行うために準備しておきたいことについてご紹介します。
確定申告のご依頼をご希望の方は税理士法人松本までお気軽にご相談ください。



確定申告が必要なチャットレディとは?

確定申告とは、何らかの収入を得た方が確定申告書を作成することによって前年1年分の所得を申告し、所得税の納税を行う手続きのことを言います。確定申告が必要なチャットレディは、以下のような条件に該当する方です。

本業としてチャットレディに従事し、48万円以上の年間所得がある方

チャットレディを本業としている場合、年間48万円以上の所得を得ている方は確定申告をする必要があります。チャットレディの場合、多くはチャットサイトやチャットレディの事務所などと雇用契約を結んで仕事をしているわけではないはずです。雇用契約を結んで働くということは、サイトや事務所の社員として働いている場合です。このような場合では、毎月支払われる給与から所得税や住民税などが天引きされ、会社側が国や地方自治体に税金を納めています。
しかし、チャットレディが社員として雇用されているケースは少なく、給与や時給をうたっているサイトはたくさんありますが、多くのチャットレディの場合は個人事業主としてチャットサイトやチャットレディの事務所と業務委託契約を結び、依頼された仕事を行うことで報酬を得ています。個人事業主は、年間48万円以上の所得がある場合に確定申告を行う必要があります。

チャットレディを副業とし、20万円以上の年間所得がある場合

本業を別に持ち、副業としてチャットレディの仕事に就いている場合には、年間20万円以上の副業所得を得ている人が確定申告の対象となります。本業の会社では、本業で支払った分の給与について源泉徴収を行い、個人に代わって所得税や住民税の納税を行っています。したがって、本業で得た所得については確定申告を行う必要はありません。しかし、所得税は、1年間に得た総所得に応じて課税額が決定されるものです。そのため、副業として20万円以上の所得を得ている場合は、本業と副業を合わせた所得についての確定申告が必要になるのです。

チャットレディが確定申告をスムーズに行うために必要な準備

確定申告は、毎年1月1日から12月31日分の所得について、翌年の2月16日から3月15日までに申告を行います。所得とは、収入から仕事のために使用した経費を差し引いた額です。確定申告では1か月の期間に前年の収入とその間の経費を計算しなければなりません。チャットレディとして支払われた報酬の明細がある場合には明細を、ない場合には銀行の振込履歴を確認して、事前に収入の額を分かるようにしておきましょう。
また、仕事で使用するために準備した衣装代や通勤のための交通費などは経費として計上することができます。さらに、在宅でチャットレディの仕事をしている場合には、仕事のために準備したパソコンやスマートフォン、仕事で使用したインターネット回線の使用料も経費として認められます。経費として計上するためには、その金額の出費を証明するレシートや領収書、クレジットカードの明細書などが必要です。これらも確定申告前にまとめておくとよいでしょう。
資料のまとめ方から相談したいなどご希望の方は税理士法人松本まで下記よりお問い合わせください。



確定申告はどうやってするの?

確定申告をせずに納税の義務を怠っていた場合には、脱税をしているとみなされてペナルティが課せられる可能性があります。確定申告が必要なチャットレディに該当した場合、確定申告はどのように行えばよいのでしょうか。

確定申告の手続き方法

確定申告をするために必要な書類は、最寄りの税務署でもらうことができるほか国税庁のWebサイトからダウンロードすることができます。1年間の収入と経費を計算し、必要事項を記入していくことで所得額と納めるべき所得税の額が算出されます。
また、国税庁のWebサイトには確定申告書作成コーナーが設けられており、パソコンやスマートフォンを使ってインターネット上で確定申告書を作成することも可能です。
作成した確定申告書の提出方法には、所定の税務署に持ち込むか郵送する方法のほか、e-Taxという仕組みを使って電子的に提出する方法もあります。
確定申告が初めての方向けに国税庁では、確定申告のやり方を説明する動画などを公開しています。しかし、どこまでを経費に計上していいのか分からないケースや専門用語も多い確定申告書を一人で作成するのは難しい場合もあります。そのような場合には、税理士に相談してみることをおすすめします。

副業としてチャットレディをしている方の確定申告時の注意点

副業としてチャットレディの仕事をしている方は、確定申告の際に所得税の徴収方法として特別徴収を選んでしまうと、本業の会社に副業がバレてしまいます。副業を本業の会社に知られたくない場合は、特別徴収ではなく普通徴収を選択しなければなりません。
このような場合も含め、確定申告に不明点がある場合には気軽に税理士に相談してみるとよいでしょう。

まとめ

チャットレディとして働く方は、ほとんどが個人事業主としてサイトや事務所からチャットレディの仕事を請け負い、仕事に対する報酬を受け取っていることとなります。年間48万円以上の所得を得ている個人事業主や副業として20万円以上の所得を得ている方は、確定申告を行い、1年間の所得額の申告と所得税の納税を行う義務があります。
確定申告はパソコンやスマートフォンを使ってインターネット上で行うことも可能ですが、初めての確定申告を自分で行うことに不安を感じているようであれば、税理士に相談してみることをおすすめします。経費として計上できる費用のアドバイスを受けられることもあり、節税につながる可能性もあります。