「キャバクラで働いたことが無いけれど、キャバ嬢は給料をたくさんもらえるって聞くからこれからキャバクラで働こうと思っている」という方もいらっしゃるでしょう。確かにキャバ嬢の中には高額なお金を稼いでいる人もいます。しかし、キャバ嬢の給与の仕組みは特殊であり、一般的なアルバイトや会社員とは異なる方法で計算されます。そのため、キャバ嬢として働く際には、キャバ嬢の給与の仕組みを知っておいた方がよいでしょう。
今回は、キャバ嬢として稼ぎたい人が知っておきたい、キャバ嬢の給与の仕組みについて分かりやすくご説明します。
目次
キャバ嬢の給与の仕組みはどうなっている?
キャバ嬢の給与は、勤務した時間分の時給にバック(インセンティブ)を加えた額から、必要な経費や税金などを差し引いて算出するケースが多くなっています。まず、時給とは1時間ごとに支払われる基本的な給料のことであり、バックとは、目標の達成によって得られるインセンティブ(成果報酬)です。また、給与を受け取る際にはそこから、経費や税金などが天引きされます。
まずは、キャバ嬢の給与に大きな影響を与えるバックや天引きされる経費などからご説明しましょう。
キャバクラのバックの種類
キャバクラでは、さまざまな種類のバックがあり、お店によって、導入しているバック制度は変わります。また、バックの還元率も店によって違うため、キャバ嬢として給与をたくさん稼ぎたいという方は、バックのシステムや還元率も確認しておいた方がよいでしょう。
キャバクラで採用されることが多いバックは次のようなものです。
ドリンクバック
お客様にドリンクを注文してもらったときに発生するバックです。ただし、ドリンクバックは、後述する本指名を受けたときに発生するケースが多くなっています。そのため、指名されていない状態ではドリンクをご馳走になっても、バックにはつながらないケースが多い点に注意しましょう。
フードバック
お客様が、フードメニューを注文してくれたときに発生するバックです。ドリンクに比べるとフードの価格は低く設定してあるため、それほどバックの金額も大きくはならないものの、ドリンクと一緒に注文してもらえると受け取れるバックの額を増やすことができます。
ボトルバック
お客様にボトルを入れてもらったときに発生するバックです。ボトルはドリンク1杯分に比べると価格が高くなるため、バックで得られるお金も高額になります。ボトルバックを得られるほど、キャバ嬢の給与も高くなるため、お客様にいかにボトルを注文してもらうかが、キャバ嬢で稼ぐ場合の大きなポイントとなるでしょう。
また、ブランデーなどのボトルはキープしておくと次の来店にもつながるため、常連さんになってもらえる可能性が高くなります。来店頻度の高いお客様が増えれば、キャバ嬢の給与もアップします。
本指名バック
本指名バックとは、お客様が特定のキャバ嬢を名指しで指名したときに得られるバックです。本指名バックは、次にご説明する場内指名に比べて指名料も高くなり、キャバ嬢が得られるバックの金額も高くなります。そのため本指名をしてくれるお客様を増やすことは、キャバ嬢の収入アップに直結します。
本指名は、再来店時以降に得られるものです。そのため、初めて接客した場合に、お客様に楽しく過ごしてもらえるかどうかが、次回来店時に本指名をもらえるかの鍵になります。
場内指名バック
初めて来店されたお客様やフリーで来店されたお客様が、その場でキャバ嬢を指名することを場内指名といいます。場内指名の場合、本指名に比べると指名料も低いため、得られる指名バックの額も低くなります。しかしながら、場内指名を増やすことが本指名を増やすことにつながるため、キャバ嬢としての仕事を始める際には、まずは場内指名を増やすことが重要です。
同伴バック
出勤の前にお客様と食事や買い物を楽しみ、お客様と一緒に出勤することを同伴といいます。同伴は、キャバ嬢が自らお客様をお店に呼び込むことにつながるため、同伴した場合にはバックが支払われます。
売上バック
本指名のお客様が注文したドリンクやフードなどの売上の一部をキャバ嬢に還元する売上バックと呼ばれるシステムもあります。お客様が高級なシャンパンをボトルで入れてくれた場合、シャンパンは炭酸が含まれるため、その日のうちに飲まなければなりません。来店の度にシャンパンをボトルで入れてくれるようなお客様が常連になってくれると、売上バックは高額になるでしょう。
キャバ嬢の給与から天引きされるもの
キャバ嬢の給与は「時給×勤務時間+バック」で計算された額から、厚生費と所得税が差し引かれる仕組みになっているケースがほとんどです。
厚生費
キャバクラの場合、多くのお店ではお店のイメージに合わせて店側が衣装を用意するケースがほとんどです。お店側が衣装を貸し出すため、キャバ嬢は、自分で衣装を購入する必要がありませんが、レンタル代が発生します。そのため、キャバ嬢の給与からは衣装のレンタル代やクリーニング代などが天引きされるケースが多くなります。
また、キャバ嬢は深夜に仕事を終えます。そのため、終電が無く、公共交通機関が利用できないことが多く、お店のスタッフがキャバ嬢の送迎を行っている場合は、この代金も給与から天引きされるケースが一般的です。
これらのレンタル衣装代やクリーニング代、送迎代をそれぞれの名目で天引きするケースもありますが、厚生費として一括して天引きするケースも多くなっています。そのほか、お店で使用する消耗品の購入代金などに使用する金額も厚生費として天引きするケースがあります。
所得税
キャバ嬢に支払う給与から、お店は所得税の源泉徴収をしなければなりません。源泉徴収とは、給与から所得税を天引きし、キャバ嬢に代わってお店が国に納税をする仕組みです。しかしながら、お店によっては源泉徴収を行わないケースもあり、その場合にはキャバ嬢が自分で確定申告をして、納税になる場合は、所得税を納める必要があります。
キャバ嬢の給与の仕組みと時給の仕組み
キャバ嬢の給与は、時給を基本として計算される仕組みですが、キャバクラの時給の設定方法にはいくつかの種類があります。勤務するお店がどのように時給を計算するのか、その仕組みを理解しておかないと、給与を受け取ったときに正しく計算されているのか判断できない可能性もあります。しっかり稼ぐためには、キャバクラの時給計算の仕組みについても把握しておきましょう。
キャバクラの時給計算の仕組みには次の4種類があります。
ポイントスライド制
キャバクラでキャバ嬢の給与を計算する際に、最も多く採用されているのが「ポイントスライド制」と呼ばれる仕組みです。ポイントスライド制では、前章でご説明した各種バックをポイントで評価します。例えば、本指名がもらえたときには2ポイント、ボトルを入れてもらったときには10ポイントといったようなポイントの付与基準が作られており、ポイントの合計で時給を決めるのです。
時給が3,000円のお店の場合、ポイントが10以上になれば、時給が3,300円、ポイントが20以上になれば時給3,600円といったように、ポイントが高くなればなるほど給料も高くなる仕組みです。
ポイントスライド制は、売上の貢献度合いによってキャバ嬢の給与が変わる仕組みであり、頑張れば頑張るほど給与もアップして、やりがいを得られる仕組みだともいえるでしょう。
売上スライド制
売上スライド制も、キャバクラでよく採用されているキャバ嬢の給与計算方法の1つです。売上スライド制とは、キャバ嬢が稼ぎ出した売上に応じて、キャバ嬢の給与を決定する仕組みです。ポイントスライド制と売上スライド制を併用しているお店もあり、いずれの場合もキャバ嬢のお店への貢献度合いによって、給与が変わる仕組みとなっています。
売上スライド制では、売上が大きくなるごとに時給が高くなるため、1人あたりのお客様の売上を高めることが給与アップにつながります。そのため、いかにお客様に楽しんでもらい、高いボトルを入れてもらえる太客を確保するかが、収入アップのポイントになるでしょう。
指名本数スライド制
指名本数スライド制は、指名の数に応じて時給が変わる仕組みです。指名の数が多いほど、時給はアップするため、単価の低いお客様でも、指名を入れてくれるお客様がたくさんいるキャバ嬢が多く稼げる仕組みだといえるでしょう。ポイントスライド制や売上スライド制と同様に頑張った分が時給に反映されますが、執拗に高いボトルの注文をお願いするプレッシャーはありません。そのため、お客様と良い関係を築きたい、お客様に楽しい時間を過ごしてもらいたいと考えるキャバ嬢には、納得できる給与の仕組みだといえるでしょう。
給率制
特定のエリアにおいて、高い時給を支払うキャバクラで採用される給与計算の仕組みが給率制です。給率制では、給率を(給与÷本指名売上)×100の式で算出し、給率に合わせて給与を計算します。給率が100%以上となった場合は、売上よりももらっている給与が高いため、罰金や時給ダウンなどが行われることがあります。反対に、給率が100%以下の場合は、もらっている給与以上に売上に貢献していると考えられるため、給与がアップして行くという仕組みです。
例えば、給料が50万円のキャバ嬢の本指名売上が、60万円であった場合、給率は83.3%となり、時給が上がることもあります。反対に給料が50万円のキャバ嬢の本指名売上が、30万円しかなかった場合、給率は約167%となるため、時給がダウンするか罰金を徴収されることもあるでしょう。また、お店は、家賃等の固定経費や酒代等の変動経費を負担しているため、給率が100%であったとしても赤字になります。
高級店で結果を出せる自信があるキャバ嬢は、給率制を採用しているお店で活躍すると、高額な給与を得られるようになるでしょう。
キャバ嬢で給与をもらう際に気を付けたいこと
キャバ嬢として働く人が給与を受け取ったときに注意しなければならないことがあります。
給与から所得税が源泉徴収されているか
キャバ嬢の給与は、一般的には、時給を基に計算される仕組みです。また、時給を決める際にポイントスライド制や売上スライド制などの方法が用いられるケースもあります。さらに、給与からは厚生費や所得税が天引きされることが一般的ですが、店によっては所得税を源泉徴収していない場合があるのです。その場合、キャバ嬢が自ら確定申告を行い、納税になる場合は、所得税を納める必要があります。まずは、お店から受け取る給与の明細を確認する際、所得税が天引きされているかを確認するようにしましょう。
源泉徴収をされていない場合には確定申告をする
給与の明細を見て、所得税が天引きされていない場合は、手取りの額が大きくなるためラッキーと思うかもしれません。しかし、一定以上のお金を稼いでいる人は所得税の申告義務があり、申告をしなかった場合、不足分の税額に加え、申告しなかったことへのペナルティが科される恐れもあります。
源泉徴収がされていない場合、基本的に年間103万円以上(令和7年は年間160万円以上)の給与を受け取っているキャバ嬢は自分で確定申告をなければなりません。副業としてキャバ嬢の仕事に就いている人は、年間20万円を超えると基本的に確定申告が必要です。
源泉徴収されていても確定申告がおすすめ
所得税は、1年間に稼いだ所得に応じて課せられる税金であり、本来、1年間の所得金額が分からなければ正しい税額も算出できないのです。しかし、キャバ嬢の場合、給与から天引きされる所得税の額は、特別な方法で計算されています。そのため、所得税を余分に支払い過ぎている可能性もあるのです。
支払い過ぎた税金がある場合、自分で確定申告をして、1年間の正しい所得税の額を計算すると、払い過ぎていた所得税が還付されます。給与から所得税が天引きされている場合でも、手間はかかりますが、還付の可能性があるため、確定申告を行うことをおすすめします。面倒な場合などは、税理士に相談してみましょう。
まとめ
キャバ嬢の給与は、時給に各種のバックを加えた額から、厚生費や所得税を天引きして計算する仕組みです。また、本指名やボトルの注文数、売上金額などによって時給を決めるポイントスライド制や売上スライド制など、キャバクラ特有の給与システムを採用しているお店も多くあります。キャバ嬢として稼ぎたい場合には、お店がどのような給与の仕組みを採用しているのかを確認し、自分に合った給与システムを採用しているお店を選ぶことが大切です。
また、給与から源泉徴収がなされていない場合は、基本的にキャバ嬢自身が確定申告をしなければなりません。なお、源泉徴収がされている場合でも確定申告をすることで払い過ぎていた税金が還付される可能性もあるため、キャバ嬢として働くのであれば、毎年確定申告を忘れずに行うようにしましょう。
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