キャバクラや高級クラブといった、いわゆる「夜職」に対して、「稼げる仕事」というイメージをお持ちの方は多いかと思います。実際、一般的な昼職と比べて高収入を得やすいケースもありますが、夜職の中でも業種によって賃金や収入体系には大きな差があります。
では、どの業種で高収入を期待でき、自分に合った働き方はどれなのでしょうか。
本記事では、キャバクラやクラブなどの「夜職」と、一般的な会社員や事務職などの「昼職」とを比較しながら、それぞれの違いや給料システムについて解説します。
また、収入面だけではない、昼職と夜職で異なるポイントについても詳しく説明しますので、「昼職から夜職への転職を考えている方」や、「副業として夜職を検討している方」は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
昼職と夜職の違いは収入だけではない!5つの大きな違い

高時給を求めて、OLなどの昼職からキャバ嬢やホステスの仕事をしたいと考える女性は少なくありません。
しかし、昼職から夜職になると、昼夜逆転の生活になったり、収入に大きな差が生まれたりと、働き方や生活スタイルが大きく変化します。
ここでは、昼職と夜職の主な違いを5つご紹介しますので、夜職への転職を考えている方や、副業として夜職を始めたいと考えている方は、自分がどちらに向いているのか、具体的にイメージしてみてください。
昼夜逆転の生活になる
まず、勤務時間帯が昼職と夜職では大きく異なります。
店によって変わってきますが、昼職の多くは朝から夕方勤務が一般的であるのに対し、夜職の場合は夜から朝方にかけて仕事をするため、仮に昼職から夜職に変えた場合、昼夜逆転の生活となります。
起床時間や就寝時間が変わるだけでなく、プライベートな時間も昼夜逆転することになる点を覚えておきましょう。
収入に大きな差がある
昼職と夜職では、収入面で大きく差があります。
キャバクラなどの夜職の中には時給が比較的高い業種もあり、報酬体系によっては成果に応じた報酬(インセンティブ)を受け取れるケースも見られます。
夜職は実力主義で学歴や経歴に関わらず、努力次第で高収入を目指せますが、収入の安定性に欠ける場合が多いことも理解しておきましょう。
一方、昼職は給与体制が安定しており、学歴や勤務年数、資格やスキルなどによって給料が変動するのが一般的です。
雇用形態が異なる
昼職と夜職では、雇用形態も異なります。
昼職は正社員、契約社員、派遣社員、アルバイトといった幅広い雇用形態が存在し、給料や出勤日数、業務内容などを雇用主と労働者が双方で確認したうえで契約書を交わし、仕事を行うケースが多いです。
一方、夜職は会社と雇用契約を結ばず、個人事業主などの非正規雇用で働くケースもありますが、アルバイトや契約社員として雇用契約を結ぶケースも存在します。
なお、ガールズバーやコンカフェなどでも、通常のアルバイト契約が結ばれる場合があります。
福利厚生の充実度が異なる
福利厚生の内容も、昼職と夜職では大きく異なります。
勤務先によって異なりますが、昼職では以下のような福利厚生が利用できることが多いです。
- ・社会保険や厚生年金
- ・退職金
- ・有給休暇や特別休暇
- ・各種手当
- ・提携施設の割引 など
一方、夜職は社会保険や厚生年金の対象外になる場合も多く、退職金が出ることもほとんどありません。
福利厚生の条件は勤務先によって異なるため、事前に規定を確認する必要がありますが、より安定的に休暇や手当を受けたいなら、昼職の方が適しています。
夜職には給料が上がる「バック」がある
夜職、特にキャバクラなどの業種は、基本給となる時給に加え、「バック」と呼ばれるインセンティブが支給される仕組みの店が多いです。
夜職は昼職に比べて時給が高い傾向にありますが、それ以上に、このバックの存在によって、結果を出せば出すほど稼げるという仕組みが魅力となっているようです。
夜職のバックとしては、以下が挙げられます。
- ・売上バック(キャストの売上に応じて)
- ・同伴バック(お客さんと同伴出勤したとき)
- ・指名バック(お客さんから場内指名や本指名がもらえたとき)
- ・ドリンクバック(お客さんがキャストのドリンクを頼んだとき)
- ・ボトルバック(お客さんがボトルを頼んだとき)
- ・フードバック(フルーツやお料理を頼んだとき)
これにより、数百円から数千円、高額なボトルバックがあった際はそれ以上のインセンティブがあるため、一部の有名キャストの中には高額な報酬を得ている方もいますが、これは極めて稀なケースであり、業種全体の平均的な水準を示すものではありません。
夜職はどれくらい稼げる?業種ごとに給料システムと相場を紹介

夜職と一口に言っても、その業種はさまざまで、料金システムも収入額も大きく異なります。
女性が働く代表的な夜職は以下の5つです。
- ・キャバクラ
- ・高級クラブ
- ・ラウンジ
- ・ガールズバー
- ・スナック
ここでは、夜職の給料システムと給与相場について詳しく説明しますので、夜職に興味のある方や、他の夜職への転職を考えている方は参考にしてください。
キャバクラ|時給3,000円~5,000円程度
メディアでの露出も多く、夜職と聞いて思い浮かべる人が多いのがキャバクラです。
女性がお客さんの隣に座り、お酒を作りながら会話をする仕事で、基本的には時間制で、お客さんが1セットごとにセット料金を支払うシステムを採用している店が多く、給料相場は時給3,000円~5,000円程度です。
しかし、先述したように、キャバクラは指名バックや同伴バックなど、基本給に加算されるバックシステムを採用している場合が多く、努力しだいで高収入を目指せます。
店の立地などにもよりますが、キャバ嬢の中には1,000万円プレイヤーも一部存在します。
高級クラブ|日給3万円~5万円程度
高級クラブは、ホステスと呼ばれる女性が、男性客の隣に座って接待をする飲食店で、一組のお客さんに対して複数人のホステスで接客するのが一般的です。
他の夜職の中でも敷居が高く、社会的地位のあるお客さんが来店する場合もあり、料金システムも高いことから、給料相場は日給3万円~5万円程度と、ほかの夜職と比較して高い傾向にあります。
高級クラブは時給制ではなく、日給制が採用されているケースが多く、売上に応じて日給が変動する仕組みが主流です。
日給には基本給に加えて、売上に応じたインセンティブが付与される場合や、売上の一部を歩合として支給される場合もあります。
ラウンジ|時給3,000円~5,000円程度
ラウンジは、クラブとスナックの中間のような位置付けで、クラブよりもリラックスした雰囲気の店舗が多く、複数人で接客するのが一般的です。
高級クラブと比べると敷居がやや低くなります。
ラウンジの給与体系は店舗や地域によって異なり、時給制・歩合制・日給制など様々な形態が存在します。時給は3,000円~5,000円程度が相場であることが多いようです。
一部の高級店ではさらに高額な時給が提示されることもありますが、「上限」や「見込み額」として表示されている場合も多く、実際の支給額は勤務実績や歩合によって変動します。
ガールズバー|時給1,500円~1,800円程度
ガールズバーは、女性従業員が主に接客を行うバー業態です。
基本的にガールズバーは、深夜酒類提供飲食店営業許可を取得している店舗が多く、その場合、接待行為は禁止されているため、お客様の隣に座らず、カウンター越しで接客します。
また、ガールズバーは時給制で、給与相場が時給1,500円~1,800円程度と、他の夜職よりも時給が低い傾向にありますが、キャバクラのように指名や同伴などの料金システムがないお店が多いです。
また、基本的にノルマもないため、初心者や水商売に抵抗がある人でも働きやすい業種といえます。
スナック|時給1,500円~3,000円程度
スナックは、ガールズバー同様、基本的にカウンター越しで接客し、会話をする仕事ですが、主な違いは、店の責任者である「ママ」がいる点です。
スナックの代表的な料金システムは、1時間毎の「セット料金」で、通常の飲み物やおつまみ、カラオケなどが含まれます。
スナックの時給は、店や地域、働く時間帯などによって異なりますが相場は1,500円~3,000円程度です。
夜職で稼ぐには?稼ぐコツを紹介

夜職の仕事を始めたからといって、必ずしも稼げるわけでなく、それなりの努力をしなければ高収入を得られません。
夜職で効率良く稼ぐには、以下のポイントを押さえましょう。
- ・自分磨きをする
- ・お客さんに喜ばれる接客を徹底する
- ・出勤日数を増やす
- ・自分に合ったお店を選ぶ
- ・給与体制や待遇の良いお店を選ぶ
夜職は従業員自身が「サービスの一部」として捉えられる側面があり、接客スキルだけでなく、外見や所作、マナーに対する高い意識が求められます。
具体的には、身だしなみや美容への配慮に加え、「常に笑顔で接する」「時間厳守を徹底する」「礼儀正しい言葉遣いを心がける」など、接客業としての基本を押さえることが非常に重要です。
特に未経験者の場合、いきなり高級店で安定した収入を得るのは難しい傾向にあります。そのため、最初は自分の性格やライフスタイルに合った店舗を選び、無理のないペースで経験を積みながら、少しずつ指名客を増やしていくという戦略が現実的です。
夜職で給料をもらったら確定申告が必須?今さら聞けない税金の話

1月から12月までの1年間に得た所得を税務署に申告し、所得に応じて定められた税金を支払うことを確定申告といいますが、夜職で給料をもらっている人の中には、自分で確定申告を行わなければならない人も多数います。
ここからは、夜職の人が知っておくべき確定申告について詳しく説明します。
夜職で確定申告が必要なケース
夜職で働いている人で、確定申告が必要なケースは主に以下の通りです。
- ・業務委託で夜職をしており、1年間に48万円以上の所得を得ている
- ・店で年末調整を受けていない
- ・夜職を含む副業の所得が20万円を超えている
- ・給与が2,000万円を超えている
一般的な昼職で働いている人や、店と雇用契約を結び、給料をもらっている夜職の人は、勤務先が1年間に支払った給与の額を按分し、年末調整を行っているため、個人が確定申告をする必要はありません。
しかし、個人事業主として夜職をしている人は、多くの場合自分で確定申告を行わなければなりません。
参考:確定申告|国税庁
夜職が確定申告を行うメリット
「確定申告は面倒」と思う方も多いでしょうが、実は、夜職で働く方が確定申告をすると、以下のようなメリットが得られます。
- ・税金が還付される場合がある
- ・青色申告で最大65万円の所得控除が受けられる
- ・経費として申告できる費用がある
年間の所得金額の確定後、本来納めるべき税金よりも多く支払い過ぎている場合、確定申告を行うと、払い過ぎていた税金が還付されます。
また、夜職を個人事業主として行っている場合、確定申告で「青色申告」または「白色申告」の控除を受けることができます。特に青色申告では最大65万円の所得控除や赤字の繰越が最大3年間認められるメリットがあります。
さらに、確定申告では仕事に必要な出費を経費として計上できるため、節税に繋がります。
参考:
青色申告制度|国税庁
白色申告者の記帳・帳簿等保存制度|国税庁
確定申告をしなかった場合のリスク
夜職で働く方が確定申告をするメリットをお伝えしましたが、一方で、申告する必要のある人が確定申告をせずに納税を怠ると、無申告加算税や延滞税などのペナルティが科せられます。
また、意図的に申告をしないなど悪質性があると税務署が判断した場合、最も重いペナルティである重加算税が課されたり、刑事罰の対象となったりする恐れがあるので注意が必要です。
そのため、夜職で収入を得て確定申告が必要な方は、必ず申告期限までに確定申告を行ってください。
参考:加算税の概要|財務省
夜職が経費に計上できるもの
先述した通り、業務上必要な費用は確定申告の際に経費として計上できますが、夜職で働く方が経費に計上できるものとして、以下が挙げられます。
- ・店で着る衣装代・ドレス代
- ・アフターなどの飲食代
- ・常連客へのプレゼント代
- ・化粧品代や美容院代
- ・店に通う通勤費
- ・電話代や通信費
- ・名刺代
- ・書籍代や新聞代 など
ただし、経費として計上できるものは、業務で使用するものに限ります。
そのため、衣装やヘアメイク代など、プライベートでも使用するものに関しては、業務とプライベートの使用割合を計算し、家事按分する必要があります。
また、経費を申請する場合、証拠となる領収書やレシートの保存が必須となるため、紛失しないように管理してください。
参考:必要経費の知識|国税庁
夜職は自分に合った業種と頑張り次第で稼げる!

夜職は「稼げる」イメージがありますが、どのような業種を選ぶのか、どの店で働くかによって、収入は大きく異なります。
また、一般的に給料が高い職種ほど、求められるスキルや仕事内容の難易度も上がるため、努力が必要です。
そして、夜職で働き、収入を得ている人が忘れてはならないのが確定申告です。
税務申告の仕方がわからない・申告内容があっているか不安、といった税金に関してお悩みがある方は、夜職の税務に詳しい税理士に相談することをおすすめします。
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