個人配信 確定申告 やり方

YouTubeやTikTokでのライブ配信、あるいはmyfans、Fantia、OnlyFansといったプラットフォームを活用して収入を得ている方は、ある一定の条件を満たすと確定申告が必要になります。 万が一、申告を忘れたり遅れたりすると、罰則や追加の税金が課される可能性があるため、期限内に正しく済ませることが大切です。

本記事では、個人配信者(ライバー・クリエイター)の確定申告のやり方について紹介します。あわせて「確定申告するメリット」や「注意ポイント」についても解説していきますので、ぜひこの記事を参考にして全体の流れを把握し、スムーズな確定申告を目指してください。

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個人配信者の確定申告のやり方

個人配信者の確定申告のやり方

個人配信者の確定申告のやり方については、以下のとおりです。

  • ・手順①:帳簿付けを行う
  • ・手順②:必要書類を準備する
  • ・手順③:決算書を作成する
  • ・手順④:確定申告書を作成する
  • ・手順⑤:確定申告書を提出する
  • ・手順⑥:納税する

それぞれのやり方について解説していきます。

手順①:帳簿付けを行う

確定申告に備えて、日々の取引(お金の出入り)を記録しておくことが重要です。 YouTubeの広告収入、TikTokの投げ銭、myfansやFantia、OnlyFansの売上など、複数のプラットフォームを利用している場合、申告時期にまとめて処理しようとすると、記録漏れや詳細を思い出せないといったトラブルを招きかねません。 その結果、作業時間が大幅に増えてしまうケースも珍しくないのが実情です。そのため、日常的に帳簿を整えておく習慣をつけておくようにしましょう。

手順②:必要書類を準備する

次に、確定申告を円滑に進めるには、まず1年間の取引を示すさまざまな証拠書類を準備します。必要書類については、主に以下3つのカテゴリーに分けられます。

カテゴリー 内容
収入に関する書類 YouTube(Google)の支払明細、TikTok・OnlyFans・myfans・Fantia等の売上管理画面の明細、銀行通帳、支払調書など
支出に関する書類 支出に関する資料:レシート、領収書、カード明細など
控除に関する書類 国民年金や健康保険料の控除証明書など

上記の書類を普段から整理して保管しておけば、申告の際に慌てずに対応できるでしょう。また、万が一税務調査を受けた場合に備え、これらの書類は原則として7年間(白色申告の領収書などは5年間)保存しておく義務があります。

手順③:決算書を作成する

必要書類をもとに、その年の事業の収支を整理した決算書を作成します。決算書を作ることで、1年間の売上から経費を差し引いた「事業所得(手元に残る利益)」が明確になります。

なお、個人事業主が行う確定申告には、「白色申告」と「青色申告」の2つの方法があることを覚えておきましょう。 選ぶ申告形式によって、以下のように提出する書類が異なります。

  • ・白色申告:収支内訳書の提出が必要
  • ・青色申告:青色申告決算書を作成して提出

このように、ご自身が選んだ申告方法に応じて適切な書類を用意してください。
なお、青色申告を行うには、あらかじめ「所得税の青色申告承認申請書」を税務署に提出しておく必要がある点に注意しましょう。

手順④:確定申告書を作成する

次は決算書の情報をもとに、確定申告書を作成します。

確定申告書には事業所得だけでなく、基礎控除や社会保険料控除、扶養控除といった「所得控除」の金額も記載します。 所得控除とは、税金を計算する際に売上から差し引ける「個人的な事情(家族構成や支払った保険料など)」による差し引き額のことです。

これらの控除額を所得から差し引いて「課税所得(税金がかかる対象額)」を算出することで、最終的に支払うべき所得税の金額が確定します。

参考:確定申告書等の様式・手引き等(令和7年分の所得税及び復興特別所得税の確定申告分)|国税庁

手順⑤:確定申告書を提出する

作成した決算書と確定申告書は、定められた期限内に所轄の税務署へ提出する必要があります。通常、申告期間は翌年の2月16日から3月15日までとされています(2026年(令和8年)の申告期限は3月16日(月)です)。

具体的な提出方法には、以下の3通りがあります。

  • ・税務署に直接書類を持参する
  • ・郵送で提出する
  • ・e-Tax(電子申告)を利用してオンラインで提出する

上記の中でも、e-Taxの利用は非常に便利です。 マイナンバーカードとスマートフォン、またはICカードリーダーがあれば、自宅からいつでも申告手続きを行えます。また、24時間対応しているため、日中に時間が取れない方でも無理なく進められるでしょう。

さらに、最大65万円の青色申告特別控除を受けるためには、このe-Taxでの申告または電子帳簿保存が条件となっているので、電子申告を選ぶメリットは大きいと言えます。

参考:No.2020 確定申告|国税庁

参考:e-Tax|国税庁

手順⑥:納税する

確定申告書を提出後は、算出された所得税を正しく納める必要があります。

税金の納付手段にはさまざまな方法があり、e-Taxでの電子納付をはじめ、クレジットカード決済、コンビニでの支払い、口座振替などから自分に合った方法を選ぶことが可能です。また、確定申告は書類を提出して終わりではなく、税金を納めてはじめて一連の手続きが完結します。 万が一、納付期限を過ぎてしまうと「延滞税」などが発生する恐れがあるため、早めに済ませておくと安心でしょう。

なお、インボイス登録をしている方の場合は、所得税に加えて消費税の申告・納税も必要となる点に留意してください。

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確定申告が必要な個人配信者の条件

確定申告が必要な個人配信者の条件

確定申告が必要な個人配信者の条件については、収入状況や働き方によって異なります。
主に、以下の3つのケースが考えられます。

  • ・本業の個人配信者
  • ・副業の個人配信者
  • ・事務所から給与を支給されている個人配信者

それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

本業の個人配信者

企業や事務所から給与を受け取っておらず、専業のYouTuberやTikToker、あるいはFantiaやOnlyFansなどのクリエイターとして活動している場合、年間の所得(売上から経費を差し引いた金額)が48万円を超えると確定申告が必要になります。

確定申告の際には、「所得控除」という制度を利用して税金の負担を軽減できます。 所得控除にはいくつか種類がありますが、代表的なものが「基礎控除」です。 これは、年間所得が2,400万円以下であれば、誰でも一律で48万円を差し引ける仕組みとなっています。

参考:No.1199 基礎控除|国税庁

副業の個人配信者

会社などに勤務していて、副業としてYouTube投稿やmyfansなどの活動を行っている場合、その配信収入は副業(雑所得)に該当します。副業による所得が年間で20万円を超えると、確定申告を行う義務が生じるので注意しましょう。また、勤務先で行われる年末調整とは別に、自分自身で手続きを進める必要があります。

副業の年間所得が20万円以下であっても、ふるさと納税などの控除を受けたい場合は、自主的に確定申告をすることが可能です。ただし、その際は少額であっても副業収入をすべて正確に記載しなければなりません。 また、所得税の確定申告が不要な場合でも、お住まいの自治体への「住民税の申告」は別途必要になる点には留意しておきましょう。

事務所から給与を支給されている個人配信者

事務所や企業に所属し、給与という形で報酬を受け取っている場合は、その所属先が本業とみなされます。 このケースでは、所属先が「年末調整」を行ってくれるため、基本的には本人が確定申告を行う必要はありません。

年末調整とは、1年間の給与に対する所得税を計算し、毎月の給料から天引き(源泉徴収)された税金とのズレを精算する手続きのことです。

しかし、給与を受け取っていても、年間の収入が2,000万円を超える場合は、年末調整の対象外となるので、自身で確定申告を行う義務が発生することを覚えておきましょう。

参考:No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人|国税庁

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個人配信者が確定申告するメリット

個人配信者が確定申告するメリット

個人配信で確定申告するメリットについては、以下の4つが挙げられます。

  • ・所得税が還付される可能性がある
  • ・赤字を繰り越せる
  • ・所得の証明になる
  • ・経費計上で節税につながる

それぞれのメリットについて解説していきます。

所得税が還付される可能性がある

確定申告をすることで、払いすぎた所得税が戻ってくる(還付される)場合があります。 例えば、副業で業務委託契約などをしており、報酬からあらかじめ所得税が差し引かれている(源泉徴収されている)ケースです。 このような場合、確定申告で正しい税額を計算し直すと、過剰に支払った税金が「還付金」として戻ってくる可能性が高くなります。

例えば、事務所を通じてTikTokの案件を受注したり、イベント出演を行ったりして、その報酬からあらかじめ所得税が差し引かれている場合、実際の納税額との過不足を確定申告で調整することができます

そのため、副業による年間所得が20万円以下で申告義務がない場合でも、税金が還付される可能性があるので、申告を行う価値は十分にあると言えます。

参考:確定申告をすれば税金が還付される方|国税庁

赤字を繰り越せる

「青色申告」を選択している場合、事業で出た赤字を将来にわたって繰り越せるメリットがあります。

具体的には、その年の損失を「純損失」として最大3年間にわたり繰り越し、翌年以降に出た黒字(利益)から差し引くことが可能です。また、前年も青色申告をしていた場合は、今年の赤字を前年の所得に「繰り戻して」申告し直すことで、すでに支払った税金の還付を受ける「欠損金の繰戻し還付」という仕組みも利用できます。

このように、利益が出ている年だけでなく、機材投資などで赤字になった年こそ青色申告の恩恵は大きいのです。

ただし、青色申告や赤字の繰り越しができるのは、原則として収入が「事業所得」と認められた場合に限ります。副業で「雑所得」として扱われる場合は、青色申告や赤字の繰り越しはできませんのでご注意ください。

参考:No.2070 青色申告制度|国税庁

所得の証明になる

個人配信者が確定申告を行うことは、公的な「収入証明」としての役割も果たします。例えば、賃貸物件の契約や住宅ローンの審査、クレジットカードの申し込みなど、社会生活のさまざまな場面で収入の証明を求められることがあります。

会社員であれば、年末に勤務先から交付される「源泉徴収票」がその役割を担いますが、個人事業主の場合は「確定申告書の控え」が信頼できる証明書類となるのです。万が一、確定申告をしていないと、収入を証明する手段がなく、契約手続きで不利になる恐れがあります。

また、確定申告の内容に基づいて住民税や国民健康保険料が算出されるため、申告がないと適切な軽減措置や非課税判定を受けられなくなるリスクもあるでしょう。具体的には、所得が少ない方であれば、国民健康保険料の減免制度などを受けられる可能性がありますが、申告をしていなければその恩恵を受けることもできません。

このように、生活を守る公的な制度を正しく利用するためにも、確定申告は欠かせない手続きと言えます。

経費計上で節税につながる

確定申告を行う際に、確定申告時に「経費」を適切に計上することで、課税対象となる所得を抑え、結果として節税につなげることができます。

経費とは、ライブ配信を行うために直接必要となった支出のことです。 具体的には、YouTube撮影用のカメラや照明機材、インターネットの通信費、OnlyFansやFantiaでの活動に使う衣装代などが該当します。 申告時に領収書を提出する必要はありませんが、支出の証拠として大切に保管しておかなければなりません。

また、電子帳簿保存法の改正により、メールやサイト上で受け取ったデジタル形式の領収書は、紙に印刷するのではなく、データのままで保管することが義務付けられている点にも注意しましょう。

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個人配信者が確定申告する際の注意ポイント

個人配信者が確定申告する際の注意ポイント

個人配信者が確定申告を行う際は、以下の3つのポイントに注意してください。

  • ・提出期限を守る
  • ・経費で落とせない項目を把握する
  • ・レシートや領収書は保管しておく

それぞれの内容を詳しく確認していきましょう。

提出期限を守る

確定申告の期限は、原則として毎年3月15日まで(土日祝日の場合は翌月曜日)となっており、この日までにすべての手続きを完了させるのが原則です(2026年(令和8年)の期限は3月16日(月)となります。

期限を過ぎてしまうと、「無申告加算税」や「延滞税」といったペナルティとしての税金が上乗せされる可能性があるため、十分に注意しましょう。

対象となるのは、その年の1月1日から12月31日までの1年間の所得です。 これを翌年の2月16日から3月15日の間に申告・納税するという流れを忘れないようにしてください。 もし期限を過ぎてしまった場合でも、気づいた時点ですぐに自主的な申告を行えば、ペナルティが軽減されることもあります。

このように、確定申告の提出期限を把握し、余裕をもって準備を進めることが大切です。

参考:No.2024 確定申告を忘れたとき|国税庁

参考:No.9205 延滞税について|国税庁

経費で落とせない項目を把握する

個人配信者が確定申告する際には、「経費として認められない項目」を正しく把握しておくことも大切です。申告の際に配信活動とは無関係な支出が含まれていると、税務署から否認される恐れがあります。

例えば、日常生活で使う目的の私的な買い物やプライベートな飲食代、配信とは関係のない移動にかかる交通費などは、原則として必要経費として認められません。判断の基準は、「その支出がライブ配信業務と直接関係しているかどうか」です

もし判断が難しい場合は、無理に自己判断せず、税理士などの専門家に相談するのが確実です。

参考:必要経費|国税庁

レシートや領収書は保管しておく

確定申告で経費として計上した支出については、必ずレシートや領収書を受け取り、大切に保管してください。これらには法律で定められた保存期間があり、白色申告なら5年間、青色申告の場合なら7年間の保管が義務付けられています。

確定申告時にこれらの書類を提出する必要はありませんが、後日、税務署から内容の確認(税務調査など)を求められた際に提示できないと、経費として認められない可能性があります。 また、副業で配信を行っていて「雑所得」として申告する場合でも、経費の根拠となる領収書はしっかり残しておきましょう。

いつでも提示できるように整理しておくことが重要です。

参考:記帳や帳簿等保存・青色申告|国税庁

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確定申告は期日までにしっかり対応しよう!

確定申告は期日までにしっかり対応しよう!

今回は、個人配信の確定申告のやり方について紹介しました。確定申告を怠ると延滞税や無申告加算税などの罰則を受ける恐れがあるので、期限内の対応が何より重要です。

万が一、確定申告を自分で進めるのが不安な場合は、税理士に依頼するのも有効な手段です。専門家に任せることで、申告ミスを防げるだけでなく、安心して本業の配信活動に集中できる環境を整えられます。

今回の記事を参考に、余裕を持って準備を進め、確定申告は期日までにしっかりと対応しましょう。


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