
給料の計算が複雑な夜職の人は、どうやって給料やスケジュールを管理しているのでしょうか。
入力時間や手間をかけず、簡単に管理をしていきたい人におすすめなのが、給料計算アプリです。
おすすめの給料計算アプリをご紹介しますので、参考になさってください。
また本当の意味で「収入を増やしていきたい」「手取りを増やしたい」という人は、節税についても考えていくべきです。
夜職の人がするべき節税方法についても考えていきましょう。
夜職の人に給料計算アプリをおすすめする理由
夜職のキャバ嬢やホステス、ホストとして働く人は、給料計算アプリを使うのがおすすめです。
給料計算アプリを使うと、以下のようなメリットがあります。
- 自動で給料の計算をしてくれる
- 不規則なスケジュールでも管理ができる
- コミュニケーションツールとの連携ができる
自動で給料の計算をしてくれる
夜職だと給料計算が複雑であり、さらに給料は毎月変動するので「今月の給料はいくらになるんだろう」と不安を感じる人がいるかもしれません。
時給やインセンティブをひとつひとつ手動で計算していると、計算ミスをしてしまうかもしれません。
給料計算アプリを使えば、簡単な入力だけで給料の計算ができるようになります。
目標の金額までの差額がわかるので、毎日の仕事のモチベーションにもなるでしょう。
不規則なスケジュールでも管理ができる
シフト制とはいえ、不規則なスケジュールになりがちなのが夜職です。
自分の出勤スケジュールを管理するだけでなく、中にはお客さんの誕生日などのスケジュールを管理できるものがあります。
大きな時間節約となり、このような機能を営業に活用すれば収入アップも期待できます。
コミュニケーションツールとの連携ができる
お客さんとのコミュニケーションは、夜職の大切な仕事のひとつです。
LINEなど他のツールと連携し、イベントの告知など一斉送信できるアプリがありますので、手軽に多くのお客さんとコミュニケーションをとりやすくなります。
また自分以外の夜職の仲間が入れてくれたデータで、NG客がわかる機能を備えたアプリがあります。
電話番号を入力するだけでNG客がわかれば、適切な対応をしながらスムーズに営業ができるようになるでしょう。
夜職におすすめの給料計算アプリ
夜職におすすめの給料計算アプリをご紹介します。
給料の計算以外にも活用できるアプリが多いので、自身のスタイルに合うものを探してみましょう。
- Melty
- Arcane
- グリップノート
- シフトボード
Melty
Melty公式サイトより引用
夜職のキャバ嬢やホステスの売り上げアップをサポートしてくれるMelty。
売上や成績管理が充実しており、「誰が何回来店してくれたか」「誰がいくら使ってくれたか」といったデータを見える化していきます。
「どのキャストがヘルプについてくれたか」というような細かな情報を残しておけますので、次回お客さんが来店した時の対応がスムーズになります。
LINEとの連携ができるので、お客さんに送りたいメッセージを一斉送信するという使い方ができます。
Arcane
Arcane公式サイトより引用
「普通の会計アプリは使いにくい!」というキャバ嬢やホステスのための、夜職に特化したアプリがArcaneです。
営業に時間を費やせるよう、顧客管理や売上管理の入力は最低限でシンプルな設計になっています。
アプリ内でトラブル回避ができるのが大きなポイントで、夜職の仲間で共有した電話番号下6桁でNG客の管理ができるようになっています。
グリップノート
Gripnote公式サイトより引用
夜職専門ではなく、パーソナルトレーナーやカメラマン、整体師など幅広い職種の人の売上管理に利用できるのがグリップノートです。
顧客管理や売上管理、スケジュールなど、一括管理ができます。
アプリに売り上げを記録していくと、改善ポイントを教えてくれる機能があります。
収入アップを目指していきたいキャバ嬢やホステスの強い味方です。
シフトボード
シフトボード公式サイトより引用
副業で夜職をしている人や、複数のバイトを掛け持ちしている人におすすめなのがシフトボードです。
スケジュール管理はもちろん、給料を自動計算してくれるので、効率的にスケジュールを組んでいけます。
また税金や保険料のチェックもできますので、出ていくお金についても意識できるようになります。
夜職の給料の基本計算
キャバ嬢やホステスといった夜職の人の給料は、「時給+インセンティブ-引かれるもの」という計算式でもとめられます。
時給やバックと呼ばれるインセンティブについては、しっかり理解をして日頃のモチベーションにしている人が多いのではないでしょうか。
しかし給料を考える上で無視できないのが、引かれるものについてです。
どんなに頑張って書面上での給料をアップさせても、手元に残らなければ意味がありません。
時給やインセンティブと同様に、給料から引かれるものの項目についても考えていきましょう。
夜職の給料から引かれるもの
夜職の人の給料から天引きされるものは、以下のような項目になります。
源泉徴収 | 給料の10%を税金として納めるため |
ヘアメイク代 | ヘアセットにかかった代金 |
送り代 | お店の送迎車で自宅まで送ってもらう代金 |
交際費・雑費 | 名目としてロッカーやトイレの使用料 |
ペナルティ | 遅刻や欠勤があれば罰金 |
給料明細をみて、このような項目からいくら引かれているのかをチェックしてみましょう。
身に覚えがない項目や、間違っているものがあれば、お店に確認してみるといいでしょう。
個人事業主が払う税金の種類
キャバ嬢やホステスなど、多くの夜職の人は個人事業主として働いています。
給料として引かれるものだけでなく、税金も自分で払っていかなければいけません。
手取りで受け取った金額から税金を引いた金額が、本当に稼いだお金といえます。
そのため個人事業主が払う税金についても、理解をしておきましょう。
- 給料から天引きされる源泉徴収
- 支払い用紙が郵送で届く住民税
- 課税所得に対して課される個人事業税
- インボイス登録が必要な消費税
- 医療費の負担を軽減する国民健康保険料
- 将来の支えになる国民年金保険料
給料から天引きされる源泉徴収
「夜職の人は税金を払っていないのでは?」と思われがちですが、ちゃんと税金を納めています。
給料から天引きされる源泉徴収とは、事業者が納税者に代わって所得税を納める制度となっており、一律10%です。
給料を受け取った時点で、すでに所得税を納税しているという仕組みです。
この10%という割合は給料の金額に関係なく一律で定められたものなので、給料が多い人の方が多く天引きされるという状態になります。
支払い用紙が郵送で届く住民税
住民税とは、その地域に住む人達で地域社会の負担を分担するためのものです。
18歳以上の人は住民税を支払わなければいけませんので、夜職で働くキャバ嬢やホステスも住民税を納めます。
雇用契約を結んでいるアルバイトや社員という扱いの場合は、給料から天引きされます。
個人事業主として夜職をしている場合は、支払い用紙が自宅に届きますので、その支払い用紙で金額を確認して住民税を払います。
住民税は前年の収入によって決定されるものなので、個人事業主の場合は前年の確定申告により住民税が決定します。
課税所得に対して課される個人事業税
個人事業税とは、事業での所得が290万円以上になると納める税金です。
年間の所得が290万円以下であれば0円となりますので、経費を正しく計算して所得を明らかにしましょう。
キャバ嬢やホステスといった夜職の人も、個人事業主だと個人事業税の対象となります。
インボイス登録が必要な消費税
夜職に限らず、インボイス制度に登録した課税事業者となる個人事業主であれば、消費税を納めます。
2年前の売り上げが1,000万円以下の個人事業主はインボイス登録は任意となりますが、お店の意向により課税事業者登録をするケースがあります。
所得税の確定申告だけではなく、消費税も計算して納税していかなければいけません。
会計ソフトを使うなどして、消費税の計算や納税を忘れないようにしましょう。
医療費の負担を軽減する国民健康保険料
国民健康保険料とは、全日本在住民が対象となる医療制度です。
病院や薬局で医療費の自己負担が3割になるのは、国民健康保険料を納めているためです。
会社員であれば会社の保険に加入しますが、夜職をしている人は個人事業主となりますので国民健康保険に加入します。
支払い用紙が自宅に届き、毎年7月から翌2月まで毎月支払いがあります。
国民健康保険料は前年の所得に応じて変動しますので、支払い用紙を確認しておきましょう。
将来の支えになる国民年金保険料
夜職をしている人にとって年金生活は遠い未来の話のように感じるかもしれませんが、年金保険料の支払いをしていかなければいけません。
収入や所得は関係なく、1ヶ月16,520円が令和5年度の国民年金保険料となります。
一定期間の国民年金保険料を前納すれば割引が適用されるので、節約のために検討してみましょう。
夜職の人がするべき節税
夜職の人は上記のように多くの税金を納めています。
これらの税金は決められたものなので支払う義務がありますが、節税方法がないわけではありません。
賢く生活をしていくために、夜職の節税方法について考えてみましょう。
- 経費を正しく計上する
- 確定申告で還付金を受け取る
- 青色申告をする
経費を正しく計上する
キャバクラ嬢やホステスの仕事にかかった費用は、経費として計上できます。
- お店で着用するドレス代
- 出勤時のヘアメイク代
- 通勤時の交通費
- ポーチやハンカチなど小物代
- 家賃や通信費
このように仕事のために必要なものを購入したら、領収書を保管しておきましょう。
家賃や通信費は自宅で営業を行う場合に認められるものですが、全額を経費にするのは難しいでしょう。
このようにプライベートとの線引きが曖昧なものは、家事按分(かじあんぶん)として使用割合で計算して経費とします。
確定申告で還付金を受け取る
経費を計算したら、確定申告を行います。
確定申告とは、1年間の収支を税務署に報告して納税を行う制度です。
収入ー経費で所得を計算し、納める税金が決まります。
所得税や住民税、個人事業税や国民健康保険料は所得に応じて決定されます。
経費を多く計上すれば所得を抑えられ、結果的に節税になるという仕組みになっています。
所得税に関してはすでに源泉徴収で納めているとお伝えしましたが、この金額が払いすぎであるとわかれば
確定申告により還付金を受け取れます。
青色申告をする
確定申告は、白色申告書と青色申告書の2種類があります。
白色申告書は初心者でも申告しやすい仕組みになっており、青色申告書を選ぶと複雑な計算をしなくてはいけないという違いがあります。
ただし青色申告書は控除額が最大65万円と大きな恩恵が受けられます。
夜職の人は青色申告書で確定申告をすると、節税効果が期待できます。
夜職に税理士は必要か
キャバ嬢やホステス、ホストといった夜職の人は、毎年確定申告をしなければいけません。
自分でできないわけではありませんが、1年に1回の事務作業を苦痛に感じてしまうかもしれません。
以下のようなお悩みがあれば、税理士にご相談ください。
- 経費として認められるかの判断が難しい
- 青色申告書にトライしたい
- 単純に事務作業が苦痛
- 営業の時間を削られるのが嫌だ
「わざわざ税理士にやってもらうほどのものではない」
「税理士費用がもったいない」と感じるかもしれません。
しかし自身で確定申告書を作成するのは時間がかかるし、ミスの懸念もあります。
確定申告書には税理士の名前を記載する欄がありますので、税理士が関与しているかは一目瞭然です。
税理士が作成した確定申告書は一定の信頼を保ちますので、税理士に相談するのがおすすめです。
ナイトワークに強い税理士を選ぼう
税理士を選ぶ際には、業界に強い税理士を選ぶようにしましょう。
キャバクラ嬢やホステス、ホストなどナイトワークの業界に精通した税理士を選べば、細かな悩みにも応えられます。
またナイトワークという理由で断られてしまう可能性がありますが、ナイトワーク専門であればそのような心配はありません。
税理士を変更したいというご相談にも対応していますので、風俗業・キャバクラ・ホストクラブ専門の税理士法人松本にご相談ください。
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