2022年2月に大手のギャラ飲みマッチングアプリに国税局の調査が入ったというニュースが流れました。大手のギャラ飲みアプリに国税の調査が入ったということから、今後は、ギャラ飲みアプリに登録し、ギャラ飲みでお金を稼いでいる女子に対しても国税局は目を光らせてくると考えられます。これまでギャラ飲みで収入を得ていても税金を支払ってこなかったギャラ飲み女子は、注意が必要です。
そこで今回は、ギャラ飲みに国税の調査が入った理由やギャラ飲み女子が確定申告をする必要性についてご紹介します。
確定申告をしておらず、税務調査が入りお困りの方は税理士法人松本までいますぐお電話ください。



ギャラ飲みアプリを国税が調査

ギャラ飲みでお小遣い稼ぎをしている方のほとんどは、ギャラ飲みアプリを利用しているのではないでしょうか。確定申告の直前である2022年の2月にこのギャラ飲みアプリに国税局が税務調査に入りました。なぜ、国税局はギャラ飲みに注目しているのでしょうか。

国税がギャラ飲みに注目している理由とは

なぜ、国税がギャラ飲みアプリに注目し始めたのか。その答えは、ギャラ飲みで多額のお金を得ているにも関わらず、正しく申告をせずに、納税を行っていない人が多いという実態があるからです。
ギャラ飲みは、飲み会のホストとなる男性が個人的なネットワークを利用して女性にギャラを支払い、飲み会への参加を依頼するスタイルから誕生しました。しかし、ギャラ飲みが広く浸透するようになると、多くの女性がお小遣い稼ぎを目的にギャラ飲みへの参加を希望するようになりました。そこで登場したのがギャラ飲みをしたい男性と女性をマッチングするアプリです。
国税局では、ホスト側からキャストである女性に金銭の支払いがなされているギャラ飲みによって多額のお金を得ている女性がいることを把握しつつも、なかなかその実態を掴むことは難しい状況が続いていました。しかし、ギャラ飲みアプリが登場し、組織としてギャラ飲みが運営されるようになったことで、皮肉にも税務調査を行いやすい環境が整ったのです。そして今回、ギャラのみアプリの調査を行い、多額のギャラを得ているものの確定申告を行っていないギャラ飲み女子の存在が明るみに出たというわけです。

ギャラ飲みアプリの国税調査がギャラのみ女子に与える影響

ギャラ飲みアプリに国税調査が入ると、どのような運営をしているのか、運営状況についての細かな調査が行われます。ギャラ飲みアプリの運営会社は、ギャラ飲みが成立した場合、ギャラ飲みに参加した女性に報酬を支払っており、その額を経費として計上し、いつ、誰に、いくらを支払ったのかの記録をしています。しかし、報酬を受け取った女性側を見てみると、受け取った報酬額について税務申告をしているケースがほとんどないという現状が浮かび上がってきたのです。ギャラのみ女子の中には、数百万円もの収入を得ながら、確定申告をせずに税金を納めていない状態であったことが報道されました。
今後は、ギャラ飲みアプリ側への税務調査もより厳しく行われるようになると考えられます。そして、ギャラ飲み女子に対しても、国税局はより厳しく目を光らせることとなるでしょう。

ギャラ飲み女子も確定申告が必要

ギャラのみ女子が税務調査を受けても、しっかりと確定申告を行っていれば何も焦る必要はありません。確定申告が必要なギャラ飲み女子とは、どのような条件に該当している人なのでしょうか。

ギャラ飲みが副業かどうかで変わる確定申告のライン

ギャラ飲み以外に仕事をしていない場合は、年間48万円以上の所得があるときに確定申告が必要になります。また、他に本業を持ち、副業としてギャラ飲みを行っている場合は、年間20万円以上の所得があった場合に確定申告が必要です。
ギャラ飲みアプリには、ギャラの支払いを行った履歴がすべて残されています。確定申告が必要となる収入をギャラ飲みで稼いでいる場合には、必ず確定申告を行うようにしましょう。

ギャラ飲み女子が確定申告をするために準備しておきたいこと

確定申告では、1月1日から12月31日までの1年間に得たギャラの合計額を申告します。ギャラを受け取ったときにはその金額と日付を記録し、1年間の収入額を把握しておくようにしましょう。
また、確定申告ではギャラ飲みで得た収入からギャラ飲みのために使った費用を差し引いた所得を計算し、所得額に応じた税金を支払うことになります。したがって、ギャラ飲みのために用意した衣装代やギャラ飲みのために発生した交通費などは、経費として収入から差し引くことができます。ギャラ飲みのために費用が発生した場合は、その領収書やレシートをなくさないように保管しておきましょう。
領収書も保管しておらず、どうしたらよいか不安を抱えている方もまずは現状のご相談から税理士法人松本までお問い合わせください。



ギャラ飲みの無申告がバレるリスクとは

ギャラ飲みで収入を得ていたのに、確定申告をしていないことがバレるとどのようなリスクがあるのでしょうか。

追徴課税がなされ、脱税に問われる恐れも

無申告がバレると、追徴課税が行われる可能性があります。本来納めるべき税額に加えて、納税が遅れたことや申告を行わなかったことのペナルティとして税率が上乗せされるかたちです。納付の時期が遅れれば遅れるほど追徴課税の額は増えるため、何年も確定申告をしていなかったような人は早めに申告を行うことをおすすめします。
また、多額の収入を得ていたにも関わらず、長年に渡り納税をしてこなかった場合は、脱税の容疑がかけられる場合もあります。脱税の罪に問われると、追徴課税だけでなく罰金や懲役などのより重たい刑が科せられる可能性があります。

確定申告をするとギャラのみの副業が会社にバレる?

副業としてギャラ飲みをしている場合は、確定申告をすることで本業の会社にギャラ飲みの副業がバレてしまうのではと不安に思う方もいらっしゃるでしょう。確定申告をしたことで、ギャラ飲みをしていることが会社にバレることはありません。しかし、住民税を特別徴収にすると、副業をしていることがバレる可能性はあります。副業をしていることがバレないようにしたい場合は、確定申告の際に住民税の徴収方法を普通徴収に指定すると問題を解決することができます。

まとめ

ギャラ飲みアプリの運営会社に国税局の調査が入ったというニュースを耳にしたギャラ飲み女子の中には、自分も納税していないけれど大丈夫なのかと心配になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ギャラ飲みで一定以上の収入を得ている場合には確定申告が必要です。確定申告のやり方が良く分からない場合や何年もギャラのみの収入を申告していない方などは、税理士に相談し、できるだけ早く申告の準備を進めることをおすすめします。