ガールズバーの経営や税務について税理士へ相談したいと思っても、なかなか見つからずに困った事はないでしょうか。「税務調査がそろそろやって来るのではないか」「自分だけで対応できるのか」「たくさん追徴課税が来たらどうしよう」など、不安な事も多いものです。
ここでは、ガールズバーの税務調査について相談できる税理士の見つけ方や、ガールズバーの税務調査で指摘されやすいポイントなどについて解説しています。税理士へ依頼する際の注意点についても紹介していますので、現在税理士探しでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
ガールズバーの税務調査で指摘されやすいポイント
ガールズバーに税務調査がやって来た際に指摘されやすいポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
売上の申告漏れがないか
ガールズバーを営業してお客様が飲食をすれば、お店の売上となります。その売上から酒代や家賃、従業員へ支払う人件費などを差し引いた額がお店の利益となり、この利益が課税対象となります。
売上に対して経費が大きければ利益が小さくなるため、納める税金は少なくなりますが、あまりにも経費が大きいと判断された場合に、申告するべき売上が漏れているのではないか、と疑われる可能性があるのです。
人件費の水増しをしていないか
ガールズバーでは、レギュラーメンバーとして長く働く従業員がいる一方で、数日で辞めていく人や、週に1日や2日程度しかお店に出ない女の子もいるでしょう。
そうした従業員に支払った人件費について、源氏名だけで管理していると、実在しない架空の人件費として計上していないか疑われる場合があります。
また、経常している人件費と実際に支払った額との間に違いがないか、実際よりも高く支払ったように計上していないか、といった点も指摘を受けやすいポイントです。
給与として支払った場合は源泉徴収しているか、源泉徴収した税金を申告、納税しているかも確認されるでしょう。
プライベートの出費を計上していないか
接待交際費や会議費、出張費と称して、実際には友人や恋人、家族と出かけた際の食事代や交通費を経費に含めていないかも税務調査では指摘されます。
確認された際に答えられるよう「誰に、何の目的で」など簡単に控えておくとよいでしょう。
税務調査ではこんなところも見られる!
税務調査で指摘されやすいポイントに関連して、以下のような点もチェックされやすいため注意が必要です。
内観調査で客を装って来店している事も
税務調査がやって来る前の段階で、調査官が客を装って来店し、店舗の営業状態をチェックする「内観調査」が行われている場合もあります。
内観調査では、調査官は身分を明かさずに客として訪れ、女の子から給料事情や勤務時間、営業日などについてさりげなく聞き取るといった調査を行います。
この時に支払った金額を日付と共に控えておき、後日税務調査で訪れた際に正しく計上されているかを確認するのです。
もし計上されていなかった場合、他にも売上を隠しているのではないかと疑われてしまうでしょう。
おおよその売上はこう見られる!お店の備品やおしぼりもチェック
税務調査では、確認できる書類やデータを処分してしまって提示できない場合でも、店内にある備品などからおおよその売上を推測する事が可能です。
たとえば、おしぼりの数を数えておおよその客数を推測したり、電気代から営業日数を割り出したりといった方法があります。
この他にも仕入れた酒と店内の在庫を確認する、メニューをもとに食材や飲料などの仕入れに対応する売上額を計算するなど、あらゆる方法で売上が少なく計上されていないかをチェックする事となるのです。
ガールズバーの税務調査について税理士へ相談する際の注意点
ガールズバーの税務について、税理士へ相談する際の注意点は以下の通りです。
顧客の知り合いを通じて依頼しない
来店している顧客の中に税理士がいて、話の流れで顧問を依頼する事になった場合、最初はよくても、店舗の内情を知られてしまうと、何となく気まずくなってしまう可能性があります。
税務調査への対応や税務に関する依頼をするなら、顧客と店舗という関係性でないところから探す事をおすすめします。
報酬の安さだけで選ばない
税理士へサポートを依頼すると、当然ながら報酬が発生します。経営者としてはできるだけかかるコストは抑えたいところですが、税理士は報酬の安さで選ぶのではなく、しっかりと対応してくれるかどうかで選ぶべきです。
ガールズバーや水商売などの内情に詳しく、税務調査の取扱実績も豊富な税理士であれば、支払う報酬以上の節税対策や、税務調査での追徴課税を抑えるといった心強いサポートが期待できます。
報酬が安くても、肝心な時の交渉や対応が得意でない税理士も少なくありません。税務調査の頻度が高く、調査の手も厳しくなりがちな水商売の場合、優秀な税理士選びはとても大切です。最終的な相性や話のしやすさなどを見て判断するようにしましょう。
業界に詳しい税理士を選ぶ
ガールズバーやキャバクラ、ラウンジなど、水商売の業界事情に詳しい税理士は、上記で挙げたおしぼりの数や源氏名で働く従業員の名簿の管理方法など、水商売ならではの着眼点でアドバイスをもらえます。
「過去にずさんな申告をしていた」「無申告の期間がある」「領収書や伝票がすべて揃っていない」といった管理状態からの相談などにも慣れているため、恥ずかしがらずに相談する事ができます。
税理士法人松本では、こうした業界事情に詳しく、税務調査で指摘されやすいポイントや対策についても、ケースごとに丁寧にお話を伺い対応しています。
税務調査が不安な方、過去の申告状況でお悩みの方は、ぜひお気軽にお問合せください。
まとめ
ガールズバーの税務調査では、売上を少なく申告していないか、人件費や経費を水増ししていないかといった点は必ずといってよい程チェックされます。
業界に詳しく、税務調査の対応にも強い税理士へ相談する事で、適正な申告納税で安心して営業を続けていきたいですね。