風俗や水商売といった夜の仕事は、ほかの一般的な仕事に比べて高収入を得られると言われていますが、デリヘルの場合、給料はどれくらいもらえるのでしょうか。

また、ほかの業種との給料差も気になるでしょう。

そこで本記事では、デリヘルの給料と初心者がデリヘルでお金を稼ぐコツについて詳しく解説します。

デリヘル嬢の給料を知るうえで重要な「バック」についても詳しく説明しますので、デリヘルで稼ぎたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

デリヘルとは?

デリヘル

そもそもデリヘルは「デリバリーヘルス」の略で、本番なしの性的サービスを提供する出張型の風俗サービスです。

出張ヘルスとも呼ばれ、店舗がなく、指定された場所(お客さんの自宅やホテルなど)にデリヘル嬢を派遣するのが一般的です。

デリヘルは風俗店という業態であるため、本番行為を行うことができないなど法的な制限があります。

参考:風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例

デリヘルはほとんどが日払い・歩合制

デリヘルの料金システムは店によって異なりますが、店から支払われる給料は、接客数に応じて収入が増える「歩合給」となっている店がほとんどです。

アルバイトでよく見られる、1時間ごとに固定収入がある時給制に対し、歩合制は働いた分だけ稼げる、成功報酬型の仕組みとなっています。

また、仕事を終えて退勤する際に、その日の報酬が手渡される「日払い」を採用しているケースが多いです。

デリヘルなどの風俗店では、「全額日払い」と「一部日払い」の2種類があるため、事前に確認しておきましょう。

デリヘルの給料を左右する「バック」とは?

デリヘルの給料は、お客さんが選ぶコース料金に応じて、風俗嬢の取り分となる「バック」が決められています。

風俗店におけるバックは、一般的に以下の3種類です。

・基本バック
指名バック
オプションバック

ここでは、給料額を大きく左右する「バック」について、それぞれ詳しく説明します。

基本バック

基本バックは、お客さんが支払う基本料金からの報酬です。

デリヘル嬢がお客さんの相手をすると、必ず受け取れる基本給であり、一般的にはお客さんと過ごす時間によってバックが決まります。

基本バックの相場はおよそ50%で、お客さんが10,000円の基本料金を払った場合、基本バックは、5,000円となります。

指名バック

指名バックは、指名料金から得られるバックです。

お店のパネル写真やネットに掲載された写真でお客さんが選んだり、以前相手してもらったお客さんから名指しされた場合に、指名料金として、基本バックとは別にバックが発生します。

お客さんが支払う指名料は1,000〜5,000円程度が相場とされ、店によってはデリヘル嬢が半額もしくは全額を受け取ることがありますが、一律ではありません。

リピーターを多く獲得できれば、効率的に稼ぐことができます。

オプションバック

オプションバックは、通常のサービスに追加して、お客さんがオプションサービスを利用した際に発生するバックです。

例えば、コスプレやアダルトグッズの利用など、通常と違うプレイ内容をリクエストした場合に発生するもので、こちらも基本バックに加えて発生します。

オプション料金は内容によって異なり、より高額なオプションほど収入もアップします。

また、オプションは複数付けることが可能で、オプションがつくほど多くのバックが手に入る仕組みです。

デリヘルで稼ぐなら「バック率」と「雑費」に注目

デリヘル嬢として多く稼ぎたい場合は、店とデリヘル嬢との取り分を決める「バック率」と、給料から差し引かれる「雑費」について把握しておく必要があります。

詳しく説明しますので、給料の目安を予測できるバック率の数値や雑費となる項目について知り、店選びの参考にしましょう。

デリヘルはバック率で給料が決まる

デリヘルにおけるバック率とは、基本料金や指名料金などからデリヘル嬢が受け取れる額の割合を指します。

バック率がわかれば、料金表を確認することで、1回の接客でどれくらい稼げるのか、ある程度予測がつくでしょう。

一般的なバック率を大きく下回る店は、労働条件が悪いなどのリスクがあるため、十分な情報収集と確認が必要です。

ただし、お店によっては勤務態度や売上などによってバック率が変動するケースもあるほか、高級店などは客単価が高いため、バック率が低くても1回の接客で高い額がもらえる場合もあります。

給料から引かれる雑費

デリヘルをはじめとする風俗業界では「雑費」という費用があります。

これは勤務時に使用するタオルやオイルといった消耗品などにかかる費用で、具体的には以下のものが挙げられます。

・コスプレの衣装クリーニング代
タオル代
・ローション代
・消耗品代
・送迎運転手の人件費
・送迎車のガソリン
・代
待機室代

雑費は店舗によって異なりますが、勤務にかかる消耗品代や送迎費用などが、給与から差し引かれる場合が一般的です。

そのため、バックで得られた料金から雑費を引いた金額が収入となります。

デリヘルはいくら稼げる?ほかの夜職との違い

デリヘルの給料は店や立地、勤務内容などによっても異なりますが、日給の相場は3万円〜4万円程度が多いとされています。

一般的なOLやアルバイトと比較すると、高収入が期待できる仕事といえるでしょう。

努力が給料に反映されやすい仕事であるため、モチベーションを保ちやすいのが特徴です。

では、ほかの風俗店や水商売などと比較してデリヘルは稼げるのか、詳しく説明します。

ホテヘル|日給3万円〜4万円程度

ホテヘルは、「ホテルヘルス」の略で、デリヘルと同様、特定の場所に女性を派遣してヘルスサービスを行う風俗業種です。

デリヘルは派遣可能エリア内のホテルやお客さんの自宅でのプレイとなるのに対し、ホテヘルは受付所などの実店舗を構え、来店したお客さまに近隣のホテルやレンタルルームを利用してサービスを提供する風俗営業です。

どちらもヘルスサービスなので、サービス内容に特に大きな違いはなく、給料もデリヘルと同程度です。

ソープランド|日給5万円〜6万円程度

ソープランドは「風俗の王様」とも呼ばれ、ほかの風俗店に比べてよりテクニックが必要で、プレイ内容がややハードであるのが特徴です。

そのため、デリヘルと比較して一件あたりのバックが高い傾向にあります。

ハードな仕事でも自信があり、よりたくさんお金を稼ぎたい女性におすすめの業種です。

風俗エステ|日給2万円〜3万円程度

最近増えている風俗エステは、男性客に性的なエステやマッサージをする仕事です。

仕事内容がソープやデリヘルと比較してソフトな分、一件あたりのバックが低くなる傾向にあります。

マッサージやエステに関する専門的な資格は特に必要ありませんが、店によってはエステティシャンになるための講習を受けられる場合もあり、退職した後に一般業界で働き口が見つかる可能性もあるでしょう。

たくさん稼ぎたい人には向いていませんが、風俗業が未経験の方や、エステ技術を身に付けたい人に向いています。

キャバクラ|時給3,000円~5,000円程度

キャバクラは、女性がお客さんの隣に座り、お酒を作りながら会話をする接客業です。

キャバクラなどのナイトワークは風俗店とは異なり、時給制や売上制を取り入れている店が多く、キャバクラの一般的な時給は、3,000円~5,000円程度となります。

風俗店よりも稼ぎが減りますが、性的なサービスの提供は必要なく、比較的ライトに働きたい方に向いているといえます。

ただし、お客さんとの会話が主な仕事となるため、より高いコミュニケーションスキルが必要です。

高級クラブ|日給3万円~5万円程度

クラブは、ホステスと呼ばれる女性が、男性客の隣に座って接待をする飲酒店であり、高級クラブはキャバクラと比較しても高い収入を得られる可能性が高いです。

高級クラブでは時給制の店はほぼなく、日給制であるケースが多いです。

高級クラブの給料の目安は日給3~5万円程度と高額で、人気店や指名が多いホステスは、日給5万円以上になることもあります。

カジュアルな雰囲気のキャバクラに対し、高級クラブは、より洗練された接客が求められるため、相応の知識やスキルを身につける必要があります。

スナック|時給1,500円~3,000円程度

店舗責任者である「ママ」や他の従業員がカウンター越しにお客さんとの会話や飲食、飲酒を楽しみながら接客を行う仕事です。

スナックの時給は1,500円~3,000円程度が一般的で、キャバクラに比べて低めとなっています。

スナックは固定客が多く、安定した収入を目指せますが、指名制度やドリンクバックなどのインセンティブがないため、高収入を目指すのには向いていません。

デリヘル初心者が稼ぐコツ

デリヘルは一般的な昼職やキャバ嬢などの水商売と比較して、給料が高い傾向にありますが、デリヘル初心者を中心に「稼げないからやめようかな」と悩んでいる方もいるでしょう。

ここでは、デリヘル初心者が稼げるようになるコツをご紹介します。

自分に合う店を選ぶ

デリヘル嬢としての資質やスキルがあったとしても、店選びが間違っていれば、効率の良い稼ぎ方ができない可能性が高いです。

長く稼ぎ続けたい場合は自分に合った店であることが重要になりますが、店選びのポイントとして以下の4つを押さえておきましょう。

・勤務可能な場所・エリアであるか
自分にできるプレイの範囲が適しているか
・自分の特徴やセールスポイントを活かせるか
・店の価格帯が自分に合っているか(高級店・大衆店・激安店)

特に、勤務場所選びは重要な要素で、送迎がない場合や交通費が支給されない場合もあり、遠すぎると通いづらくなるため、無理なく通勤できる範囲で選ぶのがおすすめです。

ただし、身バレのリスクが低いエリアを選びましょう。

バック率が高い店で働く

先述した通り、風俗業界においてはバック率が給料を大きく左右するため、バック率の高さを店選びの基準にするのがおすすめです。

特に、デリヘル初心者のように経験が浅いと、リピーターを獲得するのが難しいため、事前に調べておくのが安心です。

ただし、バック率が相場よりも高すぎる場合は、勤務内容に厳しい条件が設けられているケースも少なくないため、インターネットや口コミなどをもとに店を調べ、自分が実際に無理なく働けるか、稼げるかを確認しましょう。

勤務時間・勤務日数を確保する

お客さんから人気があっても、そもそも勤務時間や日数が少なければ稼げません。

指名が入らなかったとしても、出勤していればフリーのお客さんが付く可能性があるため、稼ぐためにはしっかり勤務時間を確保することが大切です。

ちなみに、勤務時間は店舗や希望により異なりますが、一般的に3時間から12時間、平均して6〜8時間程度勤務している方が多いとされています。

長時間・高頻度の出勤が続くと、「いつでも会える」と特別感が薄れてしまうため、最低限の勤務時間を確保しつつ、自分のペースで働く方もいらっしゃるようです。

お客さんとコミュニケーションをとる

デリヘルは美人だからといって稼げるものではなく、多く稼いでいるデリヘル嬢の多くはコミュニケーション力に優れ、ホスピタリティを大切にしています。

常連のお客さんはもちろん、フリーのお客さんに気に入られることで、次の指名に繋がります。

フリー客は指名料がつかないからといって蔑ろにすると、指名のチャンスを逃してしまうので、しっかり顔を覚えて次に繋げましょう。

デリヘルはいきなりプレイから始まるのではなく、挨拶や会話をしてからプレイに移るのが一般的で、その間、お客さんの満足度を高めるよう、笑顔で接客し、対話を大切にしてください

また、お礼のメッセージを忘れずに送るのも効果的です。

正しい理解と準備で安心して働くために

デリヘルの給料は、店や立地、勤務内容などによっても異なりますが、日給3万円〜4万円程度が一般的です。

ほかの風俗や水商売の給料や仕事内容と比較して自分に合った仕事を見つけるのもおすすめです。

デリヘルをはじめとする風俗で働く方にとっては、勤務環境を考えたり、接客業としてのスキルを身につける努力をしたりしましょう。

また、水商売や風俗で働く人が忘れてはならないのが確定申告や税務調査対策です。

税金に関してお悩みの方は、業界のことを深く知っている税理士に相談することをおすすめします。


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