チャットレディとして働いている方は、多くの場合確定申告が必要です。なぜ、チャットレディは確定申告が必要なのかご存じでしょうか。また、確定申告が必要であることを知っていても確定申告のやり方について不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、チャットレディの確定申告が必要である理由と確定申告のやり方についてご紹介します。
確定申告のご相談をご希望の方は税理士法人松本までお気軽にご相談ください。



チャットレディの確定申告の必要性

チャットレディの確定申告はなぜ必要なのでしょうか?チャットレディが確定申告をしなければならない理由と確定申告をしなければならないチャットレディの条件は以下の通りです。

チャットレディは個人事業主

チャットレディは、多くの場合、チャットサイトやチャットレディの事務所の社員として働いているわけではありません。チャットサイトの運営会社やチャットレディの事務所と業務委託契約を結び、依頼されたチャット業務を行うことで報酬を得ているはずです。このように会社から業務を請け負い、契約の業務を遂行することで報酬を得る個人は個人事業主という扱いになります。
社員で働く場合には、会社が社員に支払う給料から所得税や住民税を天引きし、個人に代わって国や地方自治体に納税を行っています。しかし、チャットレディは個人事業主であるため会社が報酬から税金を天引きし、代わりに納税することはありません。
個人事業主は、確定申告によって納税を行います。したがって、個人事業主に該当するチャットレディは、確定申告を行い、税金を納税しなければならないのです。

確定申告が必要なチャットレディとは

しかし、全てのチャットレディが納税する必要があるわけではありません。確定申告が必要となる人は、チャットレディを本業とし、年間48万円以上の所得を得ている人、チャットレディを副業として行い、チャットレディとして年間20万円以上の所得を得ている人です。

確定申告のやり方とは

確定申告は、毎年2月16日から3月15日までに行います。対象となるのは前年の1月1日から12月31日までに得た所得です。
確定申告は、確定申告書を作成して税務署に申告し、所定の所得税額を納税することで完了します。確定申告書は税務署でもらうことができるほか、国税庁のホームページからダウンロードすることも可能です。手書きの場合には、確定申告書に1年間の収入、経費などの額を記入して所得額と所得税額を計算していきます。書類が完成したら税務署に持参するか郵送で提出します。
また、パソコンやスマートフォンを利用して国税庁のホームページにある確定申告書作成コーナーから確定申告書を作ることもできます。この場合も画面の指示にしたがいながら必要事項を入力し、確定申告書を作成します。作成した書類は、出力したうえで手書きのときと同様に税務署に持参するか郵送で提出するか、またはe-Taxという方法を利用して電子的に提出することも可能です。

確定申告の2つの方法

確定申告には「白色申告」と「青色申告」という2種類の申告方法があります。2つの申告方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。

白色申告とは

白色申告とは、確定申告が初めての方でも申告しやすい初心者向けの申告方法です。白色申告では事前に税務署に申請申告をする必要がなく、帳簿の付け方も単式簿記という簡単な記帳方式が許可されています。
しかし、白色申告では青色申告で認められている特別控除が適用されないなど、節税の効果はありません。青色申告に比べて手間がかからない分、得られるメリットも少ないのが白色申告です。

青色申告とは

青色申告とは、複雑な帳簿付けが求められ、手間がかかるものの節税効果の大きい申告方法です。青色申告を行うためには事前に税務署に「所得税の青色申告承認申請書」を提出しなければなりません。また、帳簿の付け方は借方と貸方の両方を記帳する複式簿記という方式で行わなければなりません。確定申告時には賃借対照表と損益計算書を含む青色申告決算書を提出する必要があります。
青色申告は白色申告に比べ、複雑な記帳方法必要となりますが、記帳の方法や申告書の提出方法などの違いによって10万円・55万円・65万円の特別控除を受けることができます。そのため、青色申告は課税所得額を低く抑えることができる節税効果の高い申告方法だと言えます。

確定申告が不安な場合は税理士に相談を

白色申告は、手間がかからない申告方法ではありますが、青色申告のように節税効果はありません。そのため、高収入を得ているチャットレディの場合は青色申告によって確定申告を行った方が、税額を低く抑えることができるためメリットが大きいです。ただ、複式帳簿など専門的な簿記知識も必要になるため、確定申告の書類作成に不安を感じるようであれば税理士に相談することをおすすめします。
また、青色申告には事前の申請が必要となるため、今年は白色申告しかできない方も翌年以降の確定申告に備えたい場合は、税理士にその旨を相談してみましょう。
税理士法人松本では青色申告、白色申告のご説明からさせていただきます。ご相談ご希望の方は下記よりお問い合わせください。



無申告とそのリスク

もし、確定申告をせずに納税の義務を怠ると、無申告の状態に該当します。無申告がバレると本来納めるべき額の税金に加え、ペナルティが上乗せされた税額の支払いが求められます。また、悪質性の高い行為だとみなされた場合には脱税の容疑に問われる可能性もあります。
チャットレディとして確定申告が必要な所得を得ている場合には、必ず確定申告を行うようにしましょう。

まとめ

チャットレディとして働き、年間48万円以上の所得を得ている人、もしくは副業として20万円以上の所得を得ている人は確定申告が必要です。
確定申告には白色申告と青色申告の2種類の方法があり、それぞれの確定申告書を作成することで手続きを行うことができます。青色申告の方が節税効果は高く、収入が高い人にはおすすめの申告方法ですが、専門的な知識も必要となるため確定申告に不慣れな場合は税理士に相談することをおすすめします。