黒服(ボーイ)として働くことを検討しているものの、実際の給料がどのくらいなのかを調べてみても、求人サイトの情報がまちまちで相場感がつかめない。そんな状況の方も多いのではないでしょうか。
「月収30万円~」という求人や「稼げる」という口コミもある一方で、「思ったより稼げなかった」という声も見かけます。なぜこれほど情報がバラバラなのかというと、黒服の給料は固定給・歩合・指名バックなど複数の要素で構成されており、店舗の規模や立地・自分のポジションによって大きく変わるからです。
この記事では、そんな「黒服の給料」について詳しく解説しています。「給料の仕組み」や「未経験・中堅・幹部クラス別の収入例」、「給料を上げるための方法」も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
黒服の給料とは?仕事内容と収入の仕組みを理解しよう

黒服(ボーイ)の給料は、一般的な職種と異なる部分があります。黒服として働く場合、その仕組みを知っているかどうかが収入に大きく関わります。
どのような仕組みなのか、まずは以下にわけて詳しく見ていきましょう。
- ・黒服(ボーイ)の役割と業務内容
- ・給料の構成要素と支払い方式の基本
- ・他の夜職と比較した黒服の給料水準
黒服(ボーイ)の役割と業務内容
黒服とは、キャバクラやラウンジ・ガールズバーなどのナイトワーク店舗で、接客サポートや店舗運営を担うスタッフのことです。スーツを着用して働く姿から「黒服」や「ボーイ」と呼ばれています。主な業務内容は以下のとおりです。
- ・開店準備・閉店作業
- ・お客様のご案内・席への誘導
- ・ドリンクや料理の配膳
- ・キャストの出退勤管理・シフト調整
- ・お客様のトラブル対応
- ・キャストの売上管理・指名サポート
未経験の場合、開店・閉店作業やお客様のご案内などの仕事をこなしますが、役職が上がるほど店舗運営や人材管理など、管理業務の比重が増していきます。
給料の構成要素と支払い方式の基本
黒服の給料は、大きく3つの要素で構成されています。
| 給料の要素 | 内容 |
| 基本給 | アルバイトは時給制・正社員は月給制が基本 |
| 歩合(バック) | 担当キャストの売上に応じた割合が上乗せされる |
| ボーナス・大入り | チップや特定日のインセンティブ |
なお、支払い方式は日払い・週払い・月払いがあり、求人によって異なります。特に日払い対応の店舗は始めやすい反面、月給制の正社員の方が安定した収入を得やすい傾向があります。
そのため、目標とする給料を定めたうえで、働く場所を選ぶと良いでしょう。
また、22時以降の勤務については、労働基準法第37条に基づき、基本時給の25%以上の深夜割増賃金(深夜手当)の支払いが義務付けられていることも覚えておくと良いでしょう。
参考記事:キャバ嬢の平均月収はいくら?給料の仕組みと稼げるようになる方法を解説
参考:労働基準法第37条第1項の時間外及び休日の割増賃金に係る率の最低限度を定める政令|厚生労働省
他の夜職と比較した黒服の給料水準
黒服はキャスト(女性スタッフ)と比較すると基本給ベースの収入が中心になります。ですが、正社員になることで、安定した高収入を得やすいという特徴があります。
正社員の場合、初任給は25万~30万円程度からスタートするケースが多く見られます。年齢にもよりますが、日本の給与所得者の平均給与と大きな違いはなく、初任給の段階から平均を上回るケースもあるでしょう。
ただし、昇進スピードは速い傾向にあるため、黒服は送迎ドライバーや他の夜職男性スタッフと比べても、昇進によって収入が大きく伸びる実力主義の職種とも言えます。
参考:国税庁 | 平均給与
黒服の給料相場を知る3つのパターン別収入例

黒服として働く場合、給料相場を知っておくと求人を選びやすくなります。ここからは、以下の3つにわけてそれぞれの収入例を紹介します。求人選びの参考にしてみてください。
- ・未経験からスタートした場合の初任給
- ・経験を積んだ中堅黒服の平均的な給料
- ・幹部や店長クラスになった場合の給料
未経験からスタートした場合の初任給
前述したように、未経験からアルバイトとして黒服を始めた場合、時給1,000円~1,500円程度が相場です。ただし、都心部の方が高くなる傾向にあり、東京・六本木や銀座などの繁華街では時給1,700円以上のケースもあります。
正社員としてスタートした場合は、初月給から25万~30万円程度をもらえるケースが多く、一般的な新卒初任給(20万円前後)を上回る水準です。
未経験でも学歴・経歴不問で採用されることも多いため、やる気と仕事ぶり次第で早期に昇給・昇格できるのが黒服の大きな魅力と言えるでしょう。
経験を積んだ中堅黒服の平均的な給料
アルバイトから正社員に昇格し、キャスト管理や売上向上に貢献できる主任やチーフになると、月給30万~40万円程度が目安になります。
担当キャストの売上に連動した歩合(バック)が加算される仕組みの店舗では、キャストとの連携次第でさらに収入を伸ばすことも可能です。
黒服は勤続年数よりも実力と成果が評価されるため、入社1~2年でこの水準に達するケースも珍しくありません。
幹部や店長クラスになった場合の給料
マネージャークラスになると月給40万~60万円程度、店長クラスになると月給80万~150万円程度が相場です。人気店の店長であれば年収2,000万円を超えるケースもあります。
幹部・店長クラスは、キャストやスタッフの採用・教育・店舗運営全般を担う責任の重い役職ですが、その分歩合やボーナスの割合も大きくなるのが特徴です。
黒服の給料を左右する3つの重要な要素

黒服の給料は一般的なアルバイトや会社員と比べて高いものの、求人によって大きな差が生まれるのも事実です。なぜ、同じ黒服でも給料に差が生まれるのか、その理由を以下にわけて詳しく解説します。
- ・勤務する店舗の規模や立地による違い
- ・指名バックや売上歩合の有無と割合
- ・勤務時間や出勤日数による収入の変動
勤務する店舗の規模や立地による違い
黒服の給料に最も大きく影響するのが、勤務する店舗の規模と立地です。
例えば、六本木・銀座・歌舞伎町など東京の主要繁華街の店舗は客単価が高いため、黒服の給料水準も高い傾向があります。一方、地方都市では同じポジションでも、多くの場合で給料が低くなります。
また店舗の規模が大きく売上が安定している店ほど、黒服への還元率も高くなりやすい点にも注意が必要です。
そのため、求人を見る際は給料の金額だけでなく、店舗のエリア・規模・客層もあわせて確認するようにしましょう。
指名バックや売上歩合の有無と割合
黒服の収入に大きく影響するのが、歩合(バック)制度の有無と割合です。大きな収入を得るのであれば、必ず確認しておきたい項目になります。
多くの店舗では、担当キャストの売上の一定割合がバックとして基本給に上乗せされる仕組みが存在します。担当キャストが売上を伸ばすほど、黒服自身の収入も増える仕組みです。そのため、キャストとの信頼関係やマネジメント力が直接収入に反映されると考えて良いでしょう。
ただし、歩合の割合は店舗によって異なるため、入店前の確認が重要です。歩合制度がない固定給のみの店舗では、収入の伸び代が限られる場合もあります。
勤務時間や出勤日数による収入の変動
黒服としての給料を考える際、勤務時間や出勤日数による収入の変動は、必ず意識したいポイントの1つです。
例えば、アルバイトとして働く場合、出勤日数が多いほど収入は増えますが、シフトが削られると収入が不安定になるリスクがあります。一方、正社員であれば基本給が安定する反面、月間の労働時間管理や休日設定を確認する必要があります。深夜勤務が常態化するため、体調管理も収入を維持するうえで不可欠な要素です。
黒服として働く際に給料で失敗しないためのポイント

黒服として働く際、チェックしておきたいのが給料の項目です。「思っていたより収入が少なかった」とならないよう、求人に応募する前に以下の点は必ず確認しましょう。
- ・求人情報の給料条件を確認する
- ・実際の手取りや働き方を把握する
- ・長く続けられる環境か見極める
求人情報の給料条件を確認する
黒服の求人に応募する際に、まずは求人情報の給料条件を細かく確認しましょう。特に黒服の場合、求人に記載されている給料は「月収30万円~」のように幅がある場合が多く、最低金額と最高金額の条件に大きな差が生じる可能性があります。そのため、以下の点を事前に確認しておくと安心です。
- ・基本給と歩合の内訳
- ・日払い・週払い・月払いの別
- ・試用期間中の給料の有無と金額
- ・深夜手当・交通費の支給有無
- ・不当な罰金制度の有無と内容
ただし、これらの項目は求人票だけではわからない部分もあります。面接時の逆質問を利用して条件を直接確認し、給料条件を理解したうえで働くようにしましょう。
実際の手取りや働き方を把握する
黒服として働いた際の実際の手取りや働き方を把握するのも重要なポイントになります。求人に記載された金額は総支給額であることが多く、所得税の源泉徴収や社会保険料(健康保険・厚生年金等)が差し引かれた手取り額とは異なるためです。
また歩合制の場合、最初から最高額を稼げるわけではなく、担当キャストの売上が安定するまでは基本給ベースの収入になるケースも多くあります。
そのため、まずは体験入店や入社前の個別相談を活用して、実際の働き方と収入のリアルなイメージを事前に確認しておきましょう。
長く続けられる環境か見極める
黒服として給料を上げるには経験の積み重ねが重要なため、長く働き続けられる環境かどうかを見極めることも大切です。そのためにも、求人に応募する前に、以下のポイントをチェックしてみてください。
- ・スタッフの定着率・離職率(長く働いているスタッフが多いか)
- ・昇進・昇給の基準が明確か
- ・社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険)の完備状況
- ・福利厚生(有給休暇や家賃補助)の有無
求人サイトの情報だけでなく、実際に働いている人の口コミも参考にして、働きやすい環境の店舗を選びましょう。
黒服の給料を上げるための3つの方法

黒服の給料を上げるには、以下の方法が効果的です。自分にできる方法から取り組んでみてください。
- ・キャスト管理や売上向上で評価を得る
- ・幹部候補として昇進を目指す
- ・条件の良い店舗への転職を検討する
キャスト管理や売上向上で評価を得る
黒服の給料を上げる最も直接的な方法は、担当キャストの売上を伸ばすことです。キャストの出退勤管理・営業ラインのサポート・お客様との関係構築を丁寧にこなし、リピーターを増やしていきましょう。実直に仕事をこなすことが、黒服としての評価につながります。
また、お客様への対応力・場の雰囲気をつくる接客スキルを磨く中で、店舗全体の売上向上に貢献できる黒服として評価されやすくなる点もポイントです。
一つずつ積み上げていくイメージで、日々の仕事に取り組んでいきましょう。
幹部候補として昇進を目指す
黒服は昇進スピードが速いため、入社1年以内に幹部候補として抜擢されるケースもあります。ただし、昇進をするには売上への貢献だけでなく、後輩スタッフへの指導力・スケジュール管理・緊急時の対応力といったスキルも重要です。
幹部候補は様々なスキルが求められる一方、認められると月給が大幅にアップします。歩合の割合も高くなるため、収入の伸び幅にも期待できるでしょう。
条件の良い店舗への転職を検討する
現在の店舗での給料に限界を感じたら、条件の良い店舗への転職を検討するのも有効な選択肢です。特に黒服の経験者は未経験者より採用されやすく、即戦力として高い給料条件で迎えられるケースがあります。
ただし、転職先を選ぶ際は、店舗の規模・立地・歩合制度の充実度・昇進制度の透明性を比較したうえで判断するようにしてください。何となくで求人を選ぶと、収入が減る可能性があるためです。
転職で給料を落とさないためにも、キャバクラ専門の求人サイトを活用して複数の店舗を比較検討し、自分のスキルを正当に評価してくれる環境を探しましょう。
黒服の給料は店舗選びと実力次第で大きく変わる

黒服の給料は、アルバイトの時給1,000円~1,500円から、幹部・店長クラスになると月収80万円以上になるケースまで、役職や店舗によって大きく異なります。
黒服は、学歴・経歴不問で未経験からスタートできる一方で、実力主義の世界であるため、キャスト管理や売上への貢献度が収入に直結します。その中で、給料で失敗しないためには求人の条件を細かく確認し、歩合制度や昇進基準が明確な店舗を選べるかが重要になります。
まずは体験入店や個別相談を通じてリアルな職場環境を確認したうえで、自分に合った店舗を見極めましょう。
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