キャバクラを経営されている方の多くは、煩雑な会計処理に頭を悩ませた経験をお持ちなのではないでしょうか。キャバクラの経営にあたっては、お店の売上の計算はもちろん、アルコールなどの仕入れの費用、キャストに支払う報酬などを細かく計算する必要があります。
一般的な企業の場合は、日々の経理処理には会計ソフトを使用していますが、キャバクラでは会計ソフトを導入しているケースはまだ多くはありません。しかし、キャバクラこそ、会計ソフトを導入すれば大きなメリットを得られる業種だと言えます。今回は、キャバクラに会計ソフトを導入すべき理由と会計ソフト導入によって得られるメリットについてご説明します。
キャバクラに会計ソフトを導入すべき理由とメリットについて
では、早速、キャバクラに会計ソフトの導入をおすすめする理由についてご紹介しましょう。
キャバクラの複雑な会計処理の負担を軽減する
キャバクラでは、お会計のときに現金で支払うお客様が多く、仕入れの支払いにも現金払いを行うことが多くなっています。また、キャストにも現金手渡しで報酬を支払っているキャバクラもあるのではないでしょうか。
現金のやり取りが多ければ、キャッシュレス決済のようにデータが残るわけではないため、紙の伝票や領収書などを帳簿に記入しなければなりません。キャバクラ経営が軌道に乗れば乗るほど、売上も高くなる分、伝票や領収書も増え、集計の手間も大きく、会計処理も複雑になります。
しかし、会計ソフトを導入すれば、手計算が不要となり、会計ソフトに入力するだけで、自動的に売上の集計ができるようになります。会計ソフトが自動計算を行うため、計算ミスなどのリスクも少なくなり、経営者の負担を大きく軽減します。
キャスト・スタッフの給与・報酬計算が簡単に
一般企業のように、月曜日から金曜日の午前9時から午後18時までと勤務時間が決まっていれば、従業員の勤怠管理や報酬計算もそれほど大変ではありません。しかし、キャバクラの場合、比較的自由な勤務体系となっているため、勤務時間や勤務日数などにバラつきが生じます。また、ドリンクバックやボトルバックなど、時給や日給とは別に計算しなければならない報酬もあります。
キャストの勤務時間を確認し、ドリンクバックやボトルバックなどの情報を集計し、手計算をするとなると給与や報酬の計算にも時間がかかります。しかし、会計ソフトを導入し、勤務時間や指名の状況などを入力していけば、給与や報酬の計算も自動で行うことができます。計算ミスのリスクもないため、キャストからの不満の低減にもつながるでしょう。
経営状況を把握しやすくなり、安定経営が可能に
キャバクラを開業すれば、お店を経営することとなります。経営の基本は、利益を出し続けることであり、利益を出すためには、売上と支出の額をしっかり把握しておかなければなりません。安定した経営を続けているキャバクラのほとんどは、お金の流れをしっかりと管理しています。
会計の知識があるオーナーであれば、お店の毎月の売上や支出の状況を計算し、どのくらいの利益が生じているのかを把握できるでしょう。しかし、初めてキャバクラの経営に携わった場合など、会計の知識があまりないような場合経営状態の正確な把握は難しくなる可能性が高くなります。
会計ソフトを導入すれば、売上計算や損益計算のレポートも簡単に作成できるため、店の経営状態を必要なときに確認できます。経営の状況に応じて適切な対策を実施すれば、安定した経営を実現できるでしょう。
キャバクラの経営をさらに安定させる会計ソフトとPOSレジの連携
会計ソフトを導入しても、売上伝票や仕入れの領収書などの入力が必要なのであれば、それほど会計処理の負担を軽減できるわけではないのではと思う方もいらっしゃるでしょう。そのような場合には、POSレジと連携できる会計ソフトの導入をおすすめします。
POSレジと連携すれば入力の手間も不要に
POSレジと会計ソフトを連携すれば、POSレジのデータを会計ソフトに転送できます。そのため、お店の売上伝票を見ながら会計ソフトにデータを手入力する作業が不要となります。また、毎日のレジ締めも自動で行えるため、オーナーや経理担当者の負担を大きく軽減できます。
タブレットタイプの端末を使えばキャストの報酬管理も簡単に
現在、さまざまなタイプのPOSレジがあり、持ち運びがしやすいタブレット型もあります。タブレットタイプのPOSレジの中には、キャバクラでの利用を想定して開発されたものもあり、オーダー管理やテーブル管理の機能が付加されたものも登場しています。キャストの出勤の状況や指名の状況、オーダー状況などもタブレットから入力でき、自動的に集計がなされるため、報酬管理の手間も大幅に減らせます。
複数店舗の売り上げ状況も把握できる
キャバクラオーナーの中には、複数の店舗を経営されている方もいらっしゃるはずです。会計ソフトを導入していなければ、店舗ごとの売上の状況などは、店舗に確認しなければ把握できません。また、売上の集計に時間がかかる場合もあれば、集計ミスが発生する恐れもあります。
しかし、POSレジと連携した会計ソフトを導入すれば、店に確認しなくても各店舗の日々の売上の正しい情報を、知りたいタイミングで把握できるようになります。各店舗の経営状況が把握しやすくなれば、グループ全体の経営にも活かすことができ、さらなる業績の拡大にもつなげられるでしょう。
まとめ
キャバクラでは、お客様も現金で支払うケースが多く、仕入れの支払いにも現金を使用するケースが多いため、アナログな会計処理をしている場合や専門家に会計処理をすべて丸投げしている場合が多く見られます。しかし、会計ソフトを導入すれば、日々の売上も自動で計算することができ、キャストの報酬計算などの手間も軽減できます。
さらに、POSレジと連携できる会計ソフトを導入すれば、伝票を手入力する手間が不要となり、POSレジの売上データを会計ソフトに転送できるため日々の売上状況も確認しやすくなります。キャストの指名や出勤の状況もデータで管理できるようになるため、報酬計算の負担も大きく軽減されるでしょう。
会計ソフトの便利さは理解していても、どのソフトを導入すべきか悩むケースもあるはずです。会計ソフトの導入にお悩みの場合は、キャバクラの会計処理に詳しい税理士法人松本にご相談ください。お悩みをお伺いした上で最適な会計ソフトのアドバイスをさせていただきます。
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