キャバクラで働いた経験のある方や水商売に興味をお持ちの方の中には、キャバクラの経営をはじめたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。キャバクラの経営を成功させるためには、お客様もキャストも満足できる環境を整えることが大切です。また、キャバクラの開業にあたっては取得しなければならない資格もあります。
今回は、キャバクラの経営を成功させるポイントや開業までに必要な手続きなどについてご説明します。
キャバクラ経営を成功に導くポイント
では早速、キャバクラの経営を成功させるために重要となるポイントをご紹介しましょう。
お店のコンセプトを明確にする
キャバクラと一口に言っても、さまざまなコンセプトのお店があります。カジュアルで親しみやすい雰囲気のお店にしたいのか、高級感漂う雰囲気を演出したいのかによって内装も変わってくるでしょう。
また、お店のコンセプトによってターゲットとなる客層も変わるはずです。カジュアルな雰囲気のお店であれば、ターゲットは比較的若い年齢層になるでしょう。反対に、ラグジュアリーな雰囲気のお店にしたいのであれば、ターゲットとなる客層は比較的年齢が高い世代か高収入を得ている層になるはずです。
お店のコンセプトをはじめに決めておけば、出店エリアも絞り込みやすくなるでしょう。
出店場所を見極める
キャバクラをはじめ、飲食店は出店する場所の選定が経営に大きく影響を与えます。お店のコンセプトに合った客層が多いエリアを選ばなければ集客がうまくいかない可能性もあります。アクセスのしやすさやライバル店の状況なども鑑みて、出店するエリアを選びましょう。
また、キャバクラは風営法上の1号営業に該当するため、出店できるエリアには制限が課せられています。店舗探しをはじめる前に出店が可能なエリアであるかを確認することも大切です。
優秀なキャストの採用と教育
どんなに魅力的なインテリアでお店を整えても、キャストの質によってキャバクラの経営は大きく左右されます。お客様に喜んでいただくことがリピーターの獲得につながり、リピーターを獲得できるキャストの採用と教育がキャバクラ経営の成功につながると言えるでしょう。
良い人材を採用するためには、賃金などの条件のほか、働きやすい環境を整えることも大切です。また、接客方法などキャストの教育も徹底し、お客様も楽しめる環境を整えましょう。
綿密な経営計画を立てる
キャバクラを開業する際には、内装工事の費用やソファーやテーブルなどの備品を揃える費用、冷蔵庫等の厨房設備を整える費用もかかります。また、テナント料やお酒の仕入れ代、キャストに支払う給料なども発生するため、開業時にはある程度の資金を準備しておく必要があります。
キャバクラ経営者として安定した店舗運営をしていくためには、開業にかかった初期費用や月々の人件費、仕入れ代、水道光熱費などを考慮したうえで、目標とする利益率を維持できるよう経営計画を立てることも大切です。
キャバクラ経営に必要な資格や届出とは
キャバクラは飲食物を提供する飲食店であり、風俗営業の1号営業にも該当します。したがって、キャバクラを開業する際には次のような資格や許可などが必要です。
食品衛生責任者
飲食店営業許可を取得する際に必要な資格です。栄養士や調理師等の資格を有する人のほか、講習会を修了すれば食品衛生責任者になることができます。
講習には会場で受ける方法とオンラインで受講する方法があります。キャバクラ経営を検討しているのであれば、早めに講習を受け、資格を取得しておきましょう。
防火管理者
収容人数が30人以上となるキャバクラを経営する際には、防火管理者を置かなければなりません。防火管理者になるためには、講習を受講し、所轄の消防署に専任の届出と消防計画の届出が必要です。
風俗営業許可
キャバクラは風営法上の接待飲食等営業の1号営業に該当します。そのため、キャバクラを経営する際には、公安委員会への風俗営業許可申請が必要です。
飲食店営業許可
キャバクラはお酒や食べ物を提供する飲食店にも該当するため、飲食店の営業許可が必要です。営業許可を得るためには、事前に施設の設計図などを持参したうえで保健所に相談しなければなりません。また、工事の完成予定の10日前までには、営業許可申請書のほか、施設の構造や設備の図面、食品衛生責任者の資格を証明するもの、許可申請手数料などを保健所に提出する必要があります。
開業届
個人事業主としてキャバクラを経営する場合は、税務署に開業届も提出しなければなりません。開業届はオンラインで提出することも可能です。
キャバクラの開業に必要となる資金の目安
キャバクラ経営をはじめるにあたっては、次のような費用の準備が必要です。出店するエリアやお店の規模などによって開業に必要な資金は変わりますが、一般的にキャバクラの開業には500万~2,000万円程度が必要になると言われています。
物件取得費
お店を借りるために必要となる資金です。家賃のほか、仲介手数料や礼金、保証金、火災保険料などがかかります。事業用物件の場合、保証金は家賃の数か月分となるため、物件取得にかかる費用は大きくなることを想定しておきましょう。
内装工事費
内装にこだわるほど工事費は高くなりますが、他店との差別化にもつながるため、工事費とのバランスを考えながら、コンセプトに合わせ、納得できる内装に整えましょう。
厨房設備費
冷蔵庫や製氷機、シンクなど、厨房に必要な費用を揃えるためにも費用がかかります。
ソファーやテーブル、グラスなどの備品準備費
内装工事が終わったら、ソファーやテーブルなどのインテリアを入れなければなりません。コンセプトに合った雰囲気の家具を選ぶようにしましょう。また、お酒を提供するグラスなども準備も必要です。
広告宣伝費
キャバクラを開業するにあたっては、キャストをはじめとしたスタッフを募集する広告を出す必要があります。また、お客様にオープンを知らせるための宣伝もしなければなりません。インターネットの求人サイトや広告掲載費なども必要になることを忘れないようにしましょう。
まとめ
キャバクラの経営を成功させるためには、お店のコンセプトを明確にし、コンセプトに合わせたエリアの選定やリピーターを作る質の高いキャストの採用や教育が重要になります。また、キャバクラを開業する際には、食品衛生責任者や防火管理者等の資格の取得、飲食店営業許可や風俗営業許可などの申請、開業資金の準備なども忘れてはいけません。
安定したキャバクラ経営を実現するためにも、経営者として綿密な経営計画を立て、余裕を持って開業の準備を進めるようにしましょう。
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